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030907

アリに学ぼう

今我が家には蟻がいっぱいいます。その蟻は数ミリという小ささで、ちょっと油断すると、 テーブルの甘い物に群がります。

しかし、老眼の私にはなかなか見えません。妻と息子はよく麦茶を飲む時に、 「アッ、蟻が浮かんでる」と言って取り除いていますが、私にはそういうことは ありません。たまたま、私のコップに蟻が来ないのか?それとも一緒に・・・・。

また、彼らは私の腕や足を這い廻りますが、ほくろの多い私にはなかなか区別が つきません。一生懸命振り落とそうとしても落ちないので、ほくろだと気付いたり、 ほくろが急に落ちたりすると、蟻だったんだと分かったりします。

しかしそれは、決して私の視力が極端に悪いというわけではないのです。 蟻がそれほど小さいのです。

妻は蟻には寛大で、「蟻さんはよく頑張るね。偉いね。」と言って誉めています。

そのような時、私はよく次の聖書の箇所を思い出します。

怠け者よ。蟻のところへ行き、そのやり方を見て、知恵を得よ。
蟻には首領もつかさも支配者もいないが、夏のうちに食物を確保し、刈り入れ時に 食糧を集める。
怠け者よ。いつまで寝ているのか。いつ目を覚まして起きるのか。しばらく眠り、 しばらくまどろみ、しばらく手をこまねいて、また休む。
だから、あなたの貧しさは浮浪者のように、あなたの乏しさは横着物のように やって来る。箴言6:6〜11

蟻たちの勤勉さには恐れ入ります。少しの時もじっとして立ち止まって 休んでいるということはありません。常に動き廻って働いています。

彼らには、適確な指示を与えて働きを統率するリーダーはいません。 それぞれが自分の成すべきことをわきまえて、自主的に働いているのです。

私は、時々妻と、鹿児島市にある中華屋さんに昼食に行きます。そこのランチは 安くて美味しいこともあって、昼食時にはたくさんの人でにぎわいます。お食事を 運んでくれるウエートレスの方はたくさんいるのですが、余りの忙しさにみな 小走り状態です。

入店したらすぐテーブルに案内してくれます。次にメニューとお茶を 持って来てくれます。そして注文を取りに来てくれて、お食事を運びます。 セットの客には7品ほどの料理を出来上がるごとに運んで行きます。食べ終わると、 後かたずけに来て、皿を下げてテーブルを拭いて、レジを打ちます。

それが、いかにも、きびきびテキパキと成されるのです。ひとりひとりが指示を 受けている余裕はありません。それぞれが自分の成すべきことをわきまえて、 機能的に動きます。私はいつも彼女達の働きに感心します。

きっと蟻たちもこのように、1匹1匹が自分の成すべきことをわきまえて、 精一杯の努力をしているのだと思いました。

聖書は私たちに蟻に学ぶように勧めます。勤勉さの重要性を認識せよと言います。 私も日本人の良い特長である勤勉さをもって、時間を大切に過ごして行きたいと思います。


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