メインページ メッセージ集>アドナイ・エレ120212

120212

人生を変えた愛

先日、車を走らせながらNHKラジオを聞いていたら、シンガーソングライターのMigiwaさんという方が出ていました。私の知らない方で、初めてお名前を聞く人 だったのですが、彼女は登校拒否をしていた過去があり、そこから立ちあがられて、今各地で人々を励ます歌を歌っておられるという事で興味を持ち、聞いてみることに しました。

お話しによると、彼女は人と話すのが苦手で小学校時代はクラスにいても一人でいることが多かったそうです。そして、中学校に入ると学校に行けなくなり、家で ギターを弾き、歌を作り、歌を歌う事に没頭する日々を送るようになります。さらに、不登校は高校でも続き、やがて生きていく意味、そして自分の存在理由さえ 見失って行きます。

そんなある日、幼い時から通っていた教会で、本当の神様を知り、自分が神様に愛されていることを確信できたことで、自分の存在する意義を知り、彼女は希望を 持って新しい人生を歩み始められるようになります。

彼女がコンサートで必ず歌う歌があるそうですが、それは「My only reason」という歌で、彼女の生きる原点が神の愛にあるという事を歌ったものです。

彼女の歌う歌に多くの痛んでいる人、苦しんでいる人が共感し、癒されるようになって、ライブハウスや教会などで歌うようになります。しかし、コンサート活動が 順調になりあちこちから声がかかるようになった時、突然彼女の声が出なくなってしまいます。彼女は泣く泣くコンサートを中止せざる得なくなり、また引きこもりに 逆戻りしそうになってしまいます。

しかし、そのような時、アメリカに行き各地の教会を回って、いろいろな形の教会音楽に接しているうちに、その素晴らしさに触れます。それは歌っている人たちが 自分を表現するためでなく、人に聴かせる為でもなく、ただ神に向かって喜んで讃美していた姿に魅せられたからだというのです。彼女は、そこで自分の歌はなんて ちっぽけな歌だったのだろうと思い、自分もこうなりたいと心に決めて帰って来ます。

そして、再び声が戻って歌えるようになると、以前と違う歌が歌えるようになり、再びコンサート活動を続けられるようになります。アナウンサーがそれを聞き ながら「神様がそれを教えるために一時的に声を取られたのかもしれませんね。」と言われ、また「ゴダイゴのたけかわ氏は彼女のことを『7色の歌い方に7色の表現が 出来る稀な歌手だ』と評していた。」と、付け加えられました。

しかし、先の大震災が起った時、彼女は、自分は歌なんか歌っている場合じゃないと思い始め、すぐ被災地に入って炊き出しのボランティアを始めました。しかし、 しばらくして彼女が歌を歌う人だという事が周りに知れて来て、「歌を歌ってくれ」と言われ始めますが、彼女はかたくなに断っていました。

しかし、ある時断りきれなくて避難所で歌い始めます。最初はほとんど誰も聞いていなかったのですが、歌っている内にみんなの態度が変わって来て、やがて彼女の 方を向いて聞くようになり、ついには感動して泣き始める人も出始めました。そして、最後はみんなが自分の歌を喜んでくれたことに感謝しました。

彼女の歌は自分が苦しんだ経験をしているので、苦しんでいる人の痛みを共感できるし、また人に認められようとか、感動させよう、聴かせようとして歌っていない ので、それが返って、人々の心に届く歌となって伝わっているのだと思います。彼女をどん底から救い、新しい喜びの人生へと変えられた神様の愛は、今あなたの上にも 注がれています。

私はこう確信しています。死も、いのちも、御使いも、権威ある者も、今あるものも、後に来るものも、力ある者も、高さも、深さも、 そのほかのどんな被造物も、私たちの主キリスト・イエスにある神の愛から、私たちを引き離すことはできません。ローマ8:38~39

Previous(120205号)目次Next(120219号)

◇アドナイ・エレ トップへ

◇ホームへ戻る

集会案内 今週のひとこと 牧師紹介 地図 リンク集 ポリシー