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高校生のスポーツ

大阪市立桜ノ宮高校のバスケット部顧問の体罰問題以来、高校の部活指導の在り方、また部活自体の在り方が問われています。今後は、勝利至上主義の部活のあり方を 見直し、教育の場として生かす努力が求められてきそうです。

高校の部活であっても、仲良しサークルではないので、勝利を目指して、切磋琢磨し技術の向上と共に忍耐力や向上心、自制心や協調性等を養なっていくことは 大切なことだと思います。

そして、勝利を目指す以上は、試合に出られる人と出られない人とがどうしても出てきてしまうのは致し方ないことだと思います。

ただ、出られる人はほかの人より、その種目に関して才能に恵まれ、努力が実った結果であって、特別に偉いわけでも、すべての部分で優れているというわけでも ありません。そのような人は、試合に出られることに感謝し、ますますへりくだって技を磨いて精進するようにしていただきたいと思います。

私は高校野球が大好きで、今から春の選抜野球大会が始まるのを心待ちにしている者ですが、ある高校野球の記者によると、今は高校野球の選手でも試合中に 全力疾走しない選手が出てきているということでした。

高校野球の場合は、プロ野球と違って、高い技術力よりも1球1球全力でプレーし、全力疾走するという一生懸命さに多くの観戦者が感動を覚え、 応援しているのですから、もしそれが事実ならば高校野球フアンとしては、かなりショックな話であります。

しかし、それに対してある高校野球選手は、「グランドでプレーしたくてもできない人がいる、ベース間を全力疾走したくてもできないで、応援席から同僚の 選手のプレーを見守るしかできない人がいる、そのような友のことを思うといい加減なプレーはできないと思います。」と言ったそうです。それを聞くと、 まだまだ高校野球は大丈夫だなと思いました。

また、先日はスノーボードの世界選手権で優勝した高校生がいました。彼は今後の目標を聞かれ、「『あいつはスノーボードは上手だが人間が悪い』と言われたら 何にもならないので、人間的にもっと成長したい。」と答えていました。

さらに先日、スキージャンプの世界大会で総合優勝した女子高校生もインタビューで「スキーが駄目になったら何にも残らないではいけないので、勉強も しっかりしていきたい。」と言って、世界を転戦中は、他の高校生のようにはなかなか学校に通えない状況下にありながら、しっかり時間をとって勉強をしている姿に 感動させられました。

また、日本のスピードスケート500m,1000mで活躍している女子高校生もおられますが、彼女も忙しい練習の合間にしっかり勉強して、学業でも非常に 優秀な成績をとっているということでした。

これらの高校生はインタビューの受け答えもしっかりしていて、どこにも自分の才能を鼻にかけたようなところはなく、質問に誠実に対応していたので非常に 好感を持てました。世界に挑戦している上記のような一流の高校生選手がこのようにへりくだっているのですから、他の選手も見習ってほしいと思います。

そして、このような選手を育てておられる指導者の方々も人格的に優れ、スポーツの技術面だけでなく、人間的にも成長するように良い指導がなされているものと 推察できます。今からはこのような指導者が増えてきっと素晴らし高校スポーツ選手が育ってくるものと期待します。

何事でも自己中心や虚栄からすることなく、へりくだって、互いに人を自分よりもすぐれた者と思いなさい。 ピリピ 2:3

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