020928
私はあなたを愛している
「私の目には、あなた高価で尊い。私はあなたを愛している。」
イザヤ43;4
運動会のシーズンになり、各地で運動会が行われるようになりました。かけっこの 得意な子、苦手な子、それぞれが様々な思いを持って、この日を迎えることでしょう。
私の小さい時は、杉の枝で入場ゲートが作られ、トラックには丸くロープが張られました。 そして当日は朝早くからござを持ったお父さんお母さん方が、杉の匂いのする門をくぐって、 続々と集まって来られました。
足の速い子にとっては自分の能力を発揮する格好の場となったことでしょう。 さして足の速くない私にとっても美味しいお弁当を食べられる楽しい一日でありました。 しかし、中には走るのが苦手で運動会を恨めしく思っていた人もいたことだろうと思います。
かけっこでゴールに駆け込むと1番、2番、3番と順番が付けられ、それぞれ旗の元に 上級生が連れて行きます。1番の旗の元には勝利を手にした子供たちが、笑顔で誇らしげに 並んでいます。これらの子供たちには『おめでとう。良く頑張ったね。』と言って あげたいです。なぜなら、これは偶然の結果ではなく、彼等の努力の賜物だと 思うからです。
しかし、たとえ一番最後から一人離されて走ってきても『よく頑張ったね。 素晴らしいよ。』と同じ様に言ってあげたい思いです。
私たちの社会ではNo1になることが素晴らしく、また重要なことです。しかし、 私たちひとりひとりを愛しておられる神様は、No1という視点ではなく、Only1の視点で いつも見ていて下さいます。
つまり、能力順に1番、2番、3番と呼ばれるお方ではなく、ひとりひとりを1番、 1番、1番と呼んでくださるお方なのです。
すなわち、神様は一人ひとりに『あなたはあなたです。人と比較する必要はありません。 あなたはそのままで十分素晴らしく、私にとって最も重要な存在なのですよ』と言って 下さるのです。
神様にとっては、私達一人ひとりが、足が早かろうが遅かろうが、頭が良かろうが それ程でもなかろうが、そんなことは一切関係なく、みんなが高価で貴く、かけがえの ない大切な存在なのです。
「私はこう確信しています。死も、いのちも、御使いも、
権威ある者も、今あるものも、後に来るものも、力ある者も、高さも、深さも、
そのほかどんな被造物も、私たちの主キリスト・イエスにある神の愛から、
私たちを引き離すことはできません。」
ローマ8;38〜39