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021102

(先週の続き)真理とは何か?

私は今、マヘシュ・チャブダという人の本を読んでいます。

彼はアフリカ東部のケニアに住んでいました。両親はインドの出身で、 ヒンズー教のカースト制度の中でも位の高い氏族階級に属していました。 彼は、ヒンズー教社会の指導者になるべく訓練を受け、ヒンズー教の聖典に 精通していました。

彼が幼い頃から教え込まれたことは「お前は真理の探究者である」 ということでした。その教えに従順であった彼は、熱心に真理を探究し、 数々の賞も受けました。

あるときその地に、バプテスト教会の宣教師夫人が子供達に伝道する為にきました。

その宣教師夫人は彼の家に来て、冷たい水を一杯求めたので、彼女に水を上げると、 彼女はお礼に一冊の聖書を呉れました。

彼は真理を探究するためにその聖書を読み始めました。そこで、彼は真理の 探究者として、イエスの驚くべき言葉に心を奪われたのです。

「そして、あなた方は真理を知り、真理はあなた方を 自由にします。」ヨハネ8;32

「そうだ、その通りだ」と頷きながら、彼はさらにヨハネの福音書を読み進めました。

そしてイエスが「私が道であり、真理であり、いのちなのです。私を通してでなければ、 誰一人父のみもとに来ることはありません。」(ヨハネ4;6)という聖書の箇所を読んだ時、 伝統に凝り固まったヒンズー教徒の目からうろこが落ちました。

彼は真理を追い求めていましたが、イエスこそが今も昔も真理であることを初めて 悟ったのです。

しかし彼は、聖書から真理を悟ったにもかかわらず、クリスチャンになるべきかどうか 迷い続けていました。払わなくてはならない代価があまりにも大きく感じられたからです。

イエス・キリストを自分の主として告白するなら、親族から拒絶され、家族からも憎まれ、 ヒンズー教界で獲得した全ての地位を喪失する事になります。

又、彼のカーストからヒンズー教に背を向けた人物はかって独りもおらず、 彼が最初の背教者となります。そこで、彼が出した結論は聖書を読まないようにし、 イエスについて考えないようにすることでした。

その時突然、眠りが襲って来ました。そしてイエス様が彼の肩に手を置いて、 「私の兄弟よ」と言われました。その瞬間に目を覚ますと、金持ちの役人がイエスを 信じる代価があまりにも大きいゆえに、真理を受け入れられなかったという聖書の箇所が 目に入りました。

イエスは彼の心にこう語りかけられました。「あなたも同じ様に去っていくの ですか。」彼は「いいえ、主よ」と答え、即座に主イエスを救い主として心に 受け入れました。彼は真理がイエスにあることがはっきり分かったからです。

私は以前キリスト教は外国の宗教だと思っていました。しかし、私も彼のように キリストに真理があると分かった時、私にも新しい人生が始まりました。

私が真理を受け入れた時、これはキリスト教という宗教ではなくて、全ての人が 知らなければならない真理であると分かりました。

私たちはキリスト教という宗教を伝えるのではありません。宗教には人を変える力は ありません。私達は真理なるキリストを伝えるのです。

人間には、一度死ぬことと死後に裁きを受けることが定まって いるように、キリストも、多くの人の罪を負うために一度、ご自身を捧げられましたが、 二度目には、罪を負う為ではなく、彼を待ち望んでいる人々の救いのために来られるのです。 ヘブル9;27〜28


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