030513
牧師の屋久島紀行I
中学の同窓会で屋久島に行ってきました。40年ぶりの再開で、しばらくは 大半の人々の顔が、初対面のおじさん、おばさんに見えました。
しかし、しばらくすると昔の顔のイメージと少しづつダブってくるようになりました。 それぞれが中学生だったころの顔にしわが入り、頭が地肌のままになって光っていたり、 白髪を乗せていたりで、見ているうち徐々に昔に返って行きました。
55歳の熟年連中が、昔のように「よっちん」「かっちん」「よっこ」「みき」 「たく」等と中学生当時に返ってはしゃいでい騒ぎました。
特に私は第一回の同窓会(50歳の時)に出席していなかったので、楽しみに 待たれていたようで、歓迎されました。
出席者41人のうちに一人だけクリスチャンがいました。東京の千代田区の教団の 教会に娘さんと二人で行っておられるということでした。
こんなところでクリスチャンに会えるとは夢にも思っていなかっただけに、 びっくりすると同時にとても嬉しかったです。
そして、次の日はまず、私が以前住んでいた屋久島電工の社宅のところに連れて 行ってくれました。鉄筋で当時としては珍しかった白いモダンな建物が、 苔むして全体が薄茶色になって古ぼけてしまったのを見て40年の歳月の 長さを感じました。
つぎに、屋久島の観光地を一日かけて周ってくれました。以前ここに約10年も 住んでいたのに、ほとんどが初めての所で、80メートルもの上から流れ落ちる 滝の雄大さや、雨上がりの薄もやの中に浮かぶ山々の美しさに思わず見とれてしまい、 神様の芸術作品の素晴らしさに圧倒されました。
また、西部林道を通る時は頻繁に野生の猿の群れに出会いました。子猿を連れた 雌猿が悠々と車の前を通り過ぎて行きます。また、時には車の侵入に驚かされて、 威嚇してくる雄猿もいました。
それに、野生の鹿にも2回出合いました。その内1回は車のすぐ横に愛くるしい 目をして立っているのを見ることができました。猿と違って鹿はなかなか見ることが できないということでラッキーでした。
帰りには魚や、お茶や、屋久島の絶景を写した写真入の本やその他をお土産として たくさん頂いてきました。
私は素朴で、素敵なところで少年時代を過ごせたんだな〜と、あらためて幸せを 実感しながら、後ろ髪を引かれる思いで素晴らしい屋久島を後にしました。
来週の週報も屋久島紀行第2部を書かせて頂こうと思っています。おたのしみに?