030520
牧師の屋久島紀行II
礼拝が終わって、教会のKさんに鹿児島市の北埠頭まで送って頂きました。 水上を走るジェットフォイルトッピ−の出発時間は3時30分、それまで 「小説聖書・旧約編」を読んで過ごしました。
時間になり船内に入るとやはり普通の船とは違って、バスとか飛行機のような 雰囲気です。座席に座るとシートベルトを締めるようにとの案内があり、やはり 飛行機のようだなと思っていると、次に救命胴衣のつけ方の説明。いよいよ 飛行機に乗っているかと錯覚しそう。しかし、良く考えて見ると救命胴衣など 飛行機よりも数段多くの使用可能性があるだろうなとも思う。
いよいよ出発。船が動き出しごう音と共に海上に浮き始めるとゆっくりと 走り始めました。260席もある2階建ての船が海上に浮くのは圧巻です。
乗っている気分は船というより、海上を走って移動するバスという感じで、 船のように揺れることはなく、陸上を走るバスのようにがたがたと振動が伝わって くるのみです。
約1時間半ほどで種子島に着き、小さな桟橋に滑り込みました。フェリーと違って 立派な岸壁は必要ないのです。
それから10分も経たないうちにトッピ−は再び走り始めました。スピードメーターは 時速80キロぐらいを指し続けています。すぐ屋久島が見えてきました。なだらかな 曲線を描く種子島と違って、屋久島は切り立った険しい山がそのまま海上に浮かんで いるという感じです。
種子島を出て約50分でトッピ−は屋久島の安房港に着きました。同窓会の会場は 島の反対側の宮之浦です。
ここではバス等の連絡が悪くて、いつ同窓会場に着くか分からないとのことで、 誰か迎えを出すということだったが、誰が来ているか分からない。見覚えのある顔は ないか見まわしながら歩いていると、「おーい、佐多君」と呼びながら近づいてくる 人がいた。
頭は禿ているが確かによっちんだ。「おーよっちん、迎えに来てくれてありがとう」 と言いながら車に乗り込む。
交通機関は整備されてなくても、道路は昔と違って格段に整備されていて、 さすが観光地だと思った。
安房から宮之浦まで約20キロ、昔はずいぶん遠く感じていたのに以外と近いのに びっくりした。尤もあちこちにバイパスができ以前より距離がかなり短くはなって いたのだが。
自然の景色は昔のままだったが、町並みは何処も見違えるように変わっていた。 6時半頃会場についた、会は6時から始まっていて、みなが童心に帰ってお互いに 再会を懐かしんでいた。
40年振りなのにこんなにすぐに昔に帰れるものかと感心しながら、 交わりの和に入った。