030614
動機は神の愛
２００１年９月１１日アメリカのニューヨークで起きた 同時多発テロ事件を契機に 恐れと不安が一層人々の間に入り込み、 人々が戦々恐々とした毎日を過ごすようになりました。
その不安を一掃すべくアメリカはテロの首謀者と見られる ビン・ラディン氏を 捕縛、殺害しょうとして、アフガニスタンで戦争を始め タリバン政権を 壊滅させました。
そして、次にテロ支援国家と目されるイラクにも侵攻し、フセイン体制を 崩壊させました。
しかし、残念ながらアメリカ人の不安と恐れは解消されるどころか、 ますます大きくなっているというアンケート結果がでています。
つまり、不安と恐れを解消する為にタリバン政権とフセイン政権を倒し ましたが、一向に問題は解消されてないということです。
しかし、これらの問題はアメリカだけの問題ではなく、今や世界中の人々の中に 不安と恐れが入り込むようになりました。
日本に於いても北朝鮮との問題で、国会では急いで有事法案を審議し、有事立法を 成立させました。これも、恐れと不安を動機にして出来上がったものです。
また、景気低迷により多くの若者が職につけない状況も続いています。今や多くの 若者が学校を出ても職につけないかもしれないという不安と恐れに襲われています。
また一方、数十年の間会社に仕えて来た中高年の方々がリストラに合うという 状況も続き、職についている人々も、いつ自分がリストラに合うか分からないという 不安と恐れの中での生活を余儀なくされています。
今や、世界中が不安と恐れによって覆われ、不安と恐れを動機として、 判断し行動するようになってきました。しかし、不安と恐れからは何にも良いものは 生まれてきません。喜びと希望は不安と恐れの中にはないのです。
したがって、私たちはこのような状況下にあっても、世の流れに押し流されないように 気をつけつつ、不安と恐れを動機とするのではなく、神の愛を動機とする行動を起こす 必要があると思います。
テロ事件以降、ニューヨークの教会にたくさんの人々が押し寄せるようになったと 知らされています。やはり、不安と恐れを解決するのは神の愛であり、神の与える 平安なのです。
不安と恐れで生活する人々が、神の愛によって癒され、解放されていくのを 日本でも見たいと望んでいます。今こそ、神の愛を持って出て行く時では ないでしょうか。