030712
愛の交わり
あなたがたの間で人の先に立ちたいと思う者は、あなたがたのしもべに
なりなさい。人の子が来たのが、仕えられるためではなく、かえって仕えるためであり、
また、多くの人のための、贖いの代価として、自分のいのちを与える為であるのと
同じです。
マタイ20;27〜28
今年は教会の玄関でツバメが子育てを始めました。ちょうど角に巣を作って くれたおかげで、出入りに糞が落ちてくるのを心配することからは免れました。
最初親鳥が何度か偵察に来ていましたが、まさか巣作り場所をここに決定することは ないだろうと思ってさして気にしていませんでした。
しかし、しばらくして玄関あたりにわらの切れ端のような者がたくさん落ちているのを 見つけ、上を見てみるとツバメ夫婦が一生懸命巣作りに励んでいました。
しばらくは実際に巣の中に卵が入っているのかどうなのか分かりませんでしたが、 玄関に卵の殻が落ちているのを見つけたあたりから、親鳥たちが交代でせわしなく 餌を運んでくる様子が見られるようになりました。
しばらくすると、親鳥が餌を運んでくるたびに、ピーピーと鳴きながら、体に 似合わないほどの大きな口をあけて、餌をねだっている4つのピンク色の口が 見えるようになりました。
親鳥たちは雛のために朝からバンまでひっきりなしに餌を運んできます。 休みも取らないで、雛たちのために餌を運び続ける親鳥を見ていると、 自分の人生を楽しむ為に子供を作らない人間の考え方とつい比較をしてしまいます。
日本では「子育ては損だ」と考えている女性が40%もいるということです。 したがって、一つの夫婦に生まれる子供の数が1,3人にまで減ってしまいました。
また、先日はテレビで雌の白鳥が羽を傷つけて、飛べなくなったので、つがいの 雄白鳥も日本に残って、子育てをしている光景が放映されました。
自分の人生を大切にすることは重要なことだとは思いますが、これらの鳥たちの 姿を見ていると、子供や夫、妻のために自分が犠牲になることの素晴らしさと、 喜びが伝わってくるように思われます。そしてその犠牲は愛となって伝わって いくのです。
キリストは、私たちのために、ご自分の命をお捨てになりました。
それによって私たちに愛が分かったのです。ですから私たちは、兄弟のために、
いのちを捨てるべきです。
Tヨハネ3;16
イエスさまは、神の栄光を捨て人の姿をとって生まれてきてくださり、 私たちの身代わりとなって罰を受け、血を流して死んでくださいました。 それによって、私たちは愛を知ったのです。犠牲をいとわない者になりましょう。