030928
幸せな結婚II
先週は結婚式の目的について書かせていただきました。 結婚式は単なる形式や儀式で行なわれるのではなく、お互いが相手の人生に対して 責任を持ちますということを神と会衆を証人として、責任を持って誓約する場で あることを書きました。
今週は各地で行なわれているチャペル式の結婚式について お話させていただきたいと思っています。
チャペル式の結婚式を行なうにあたり重要な精神は、 私が選んだ相手という考え方ではなく、神様が私の弱さ、欠点を補うために 備えてくださったふさわしい相手として受け入れ、「神様が私に与えて下さった この素敵な人を、生涯愛し続ける事を、与えて下さった神様に約束します。」 というものです。
例えば、私が選んだ相手という場合は、私の感情や思いを ベースとしていますので、その時の感情によって、あの人の方が良かった、 こっちの人が良かった、結婚しなかった方が良かった等どこまでも揺り動きます。 そこに秩序はありません。
しかし、神様が私の欠点、弱さを知っていてくださり、それらを 補い合える相手をあらかじめ備えてくださって、神が背後で働いて合わせて くださったから初めて結婚できたことを理解し、自分にとってかけがいのない 大切な相手として受け入れる時、夫婦の間に揺るがない秩序が生まれるのです。
このことは二人の幸せな結婚にとって、とっても大切なことで、 私たちはどこまでも自己中心で、たとえ誰が来ても、相手が如何に変わっても 満足することが出来ません。それは私自身が自己中心のはかりで人を測るからです。
しかし、神様がふさわしい人を与えて下さったという視点で見る時、 本当に自分にないものを相手が持っていることが見えてくるのです。そして、 自分の弱さを補ってくれた時、ほんとにこの人は自分にとって大切な相手だったと 理解するのです。
よく恋人同士がそれぞれ断片のペンダントを持っていて、それを合わせる時、 綺麗なハートのペンダントが完成するというものがあります。あれは御互いが 欠けを補い合うことによって、一つの完全なものを完成させるというものです。
それと同様に、チャペル式の結婚式は、2人の欠けた者同士が支えあって 一つになることを目指すものです。
イエスは答えて言われた。「創造者は、初めから人を男と女に造って、 『それゆえ、人はその父と母を離れて、その妻と結ばれ、2人の者が 1心同体になるのだ。』と言われたのです。それを、あなた方は 読んだことがないのですか。それで、もはやふたりではなく、ひとりなのです。 こういうわけで、人は、神が結び合わされたものを引き離してはなりません。」 マタイ19:4〜6
私たちは相手の欠点を補うために合わされたのだと理解する時に、 今までただ責めていた相手の欠点を補うことが出来る幸せを感じることが出来、 お互いが助け合うことによって、更に良い親密な関係を築いていくことが出来る ものと思います。
お互い違う環境で作られてきた2つの人格が 突然一緒になるわけですから、相手の足りなさや 感覚の違いに憤りを感じたり、責めてみたり したくなることは当然あると思います。 でもひょっとしたら、それは逆に自分自身の 首を絞めることになっているかもしれません。 相手の欠点を補うために、神様があなたを 備えられたこと、それをお互いが知ることが 幸せな結婚の鍵なのではないでしょうか。