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031006

幸せな結婚III

わたしは結婚カウンセリングをする時に、まず最初に、必ずすることがあります。

それは、「あなたの相手の素敵なところ、あなたが気に入っているところ、 相手の魅力をすべて教えてください。」という質問です。

しかし、これが以外に出てこないのです。「えーと、何かあったかな〜。 う〜ん・・・・悪いところだったらすぐ言えるんですけど・・・」てな調子です。

ですから「ああ、そうですか。それだったらもう一緒にいたいとは 思わないでしょう。」と意地悪を言います。すると、「いや、一緒にはいたいです。」 という返事が返ってくるのです。

私たちは、今から結婚する相手の良いところも、はっきり分からない状態で 付き合っている事も、結構多いことに気づかされます。

しかし、これは相手に良いところがないということではありません。 もし、良いところがないのだったら、付き合わないでしょうし、 結婚したいとも思わないことでしょう。

結婚するというのは人生にとって、最も大きな決断です。ですから、 その決断の背後には多くの良いイメージがあったはずなのです。

だから、時間をとって御互いに良いと気づいたところを言ってもらいます。 すると、ポツポツ出てき始めます。優しくて、明るくて、よく気が利いて、 しっかりしていて、料理が美味しくて、ピアノが弾けて、可愛いいなど様々です。

すると、そのうちに言う方も聞く方もニコニコと顔がほころんできます。 そんなこと初めて聞いたと言うカップルも結構あり、とても良い雰囲気になります。

それは、御互いに相手の良いところに目が向いて来て、 心に喜びが生まれてきたからです。またこのことは、話すことによって、 自分自身で相手の素晴らしさを確認できる利点があり、同時に、 相手が自分をどのように受け入れてくれたのか、また自分のどこが認められて 来たのかが確認でき、さらに自分の長所を伸ばすことが出来ます。

そのように、意識して私たちの視点を変えてしまわないと、 良いイメージは消え、悪いイメージのみが残ってしまうのです。

すなわち、私たちの内にある良いイメージというのは漠然として、 いつの間にかそれに慣れて消えてしまうのです。それに対して、 悪いイメージは漠然としてはいません、そして決して慣れることもなく、 消えてしまうどころか、ますますはっきりかたちになってきます。

すると当然、相手に対する悪いイメージのみ残っていって、 不満が渦巻いて、妻の場合は「亭主元気で留守が良い」になってしまうのです。

「亭主元気で留守がいい」と言うのは、もはやあなたに対する 良いイメージは何もありません。もう一緒にいたくはないのですけど、 あなたの給料には魅力があります。あなたがいないで、給料だけ入る生活が最高です、 という意味になると思います。

また同じ様に夫も「三食昼寝付き」とか言って、相手の努力や苦労を 認めようとしないので御互いの愛が冷えてしまうのです。

いま、あなたの視点を変えて、今相手の良いところを思い出して、 数えて上げて見てください。きっと、違う温かい思いがあなたの内に入って 来ることでしょう。相手云々を言う前に、自分の視点や思いが変わることが 幸せな結婚生活の原点になると思います。


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