031013
幸せな結婚IV
結婚する時、みんな幸せを夢見、ばら色の人生を期待します。 そうでなかったら誰も結婚しようと思わないでしょう。
しかし、「結婚なんかに夢を持っちゃあいけない、結婚は 人生の墓場だよ」と言う人も結構います。それは多分、結婚に 過度の夢や希望を持ち過ぎたら、かえって失望してしまう結果になるよ、 ということを教えようとしているのだと思います。
ある統計によると、日本は結婚関係の満足度が最も低い国の一つであり、 毎年約60万人が離婚を経験していて、今後更に増える傾向にあるというのです。
日本での離婚の原因は、日本人の結婚観に原因があるように私は思います。 先回も書いたように、「亭主元気で留守が良い」とか「三食昼寝つき」とか、 相手を認めようとしない雰囲気があり、それがお互いを不幸にしてしまって いるのではないかでしょうか。
私たちが結婚する時も、先輩から様々なアドバイスを受けました。 しかも、その大半が「尻に敷かれるな」とか「最初が肝心だ」というような 自己中心の一方的なのもが多かった様に思います。
そのような思いで結婚生活を始めると、勝つか負けるかの陣取り合戦に なります。お互いが少しでも居心地がよい陣地を押さえるために激しいバトルが 繰り広げられるのです。そして、その戦いでみんな疲れ果ててしまうのです。
したがって、最初の愛なんて、あっという間に消え失せてしまいます。 残念ながら私たちも、ご多分に漏れず、激しいバトルを続けました。このバトルは お互いが傷つくだけで、どっちに転んでも幸せにはなれません。あの時は、私たち 夫婦にとっても、最も不幸な時期でした。
離婚される方はみんな大きな痛みと苦しみを経験し、 沢山の心の傷を負っているのです。離婚する人で幸せな人は誰もいません。
したがって、幸せを勝ち取るために、お互いが結婚関係を 良くする努力が必要なのです。幸せなんて、自分の都合のよい形で、 棚ボタみたいに何にもしないで得られるものではありません。
お互いが相手を理解し受け入れ、より良い関係を築くための努力を 始める必要があります。幸せとはお互いが努力して作り上げていくもので、 相手が幸せになることが、自分の幸せに繋がって行きます。
育ってきた環境が違い、考え方、やり方、人生観も全く違う二人が、 一緒に生活し、一つの家庭を作り上げていくのですから、よくお互いを理解するために、 2人で沢山、話し合う必要があります。
ふたりがじっくり話をして、ふたりなりの家庭を作り上げて行くのです。 ですから、結婚当初というのは、調整期間と心得るべきです。余り 「亭主関白」だとか「かかあ殿下」だとかいう他の人の考えに振り回されないように 気をつけましょう。
お互いが相手に対して思いやりを持ち、良い関係作りの努力を始める時、 初めて幸せな夫婦関係が出来上がるのでしょう。
私たちも砂をかむような、空しい結婚生活から、一変し今では 幸せな夫婦関係を築けるようになり、「幸せな家庭作り」のために 各地で講演させて頂けるまでになりました。同じ二人でもやり方次第で こんなにも違うものになることを体験しています。
結婚はお互いが、まず相手の幸せを本気で考えるところです。 相手が幸せになると、あなたが幸せになり、子供達も幸せになります。
妻たちよ。あなた方は、主に従うように、自分の夫に従いなさい。 エペソ5:22
夫も自分の妻を自分のからだのように愛さなければなりません。 自分の妻を愛する者は自分を愛しているのです。エペソ5:28