031123
振り回されない生き方
先回お話したように、私は教会前の交差点で『緑のおじさん』をしています。 すると、子供たちがいろいろなお話をしてくれます。
先日、小2の女の子が、『おじさん、今日新しい靴をはいてきたの』と言います。 だから、『あら新しい靴がまわったんだね〜。良かったね』と言いました。すると、 『あのね、今日占いで、新しい靴をはいていくように書いてあったの。だからはいてきたの。』 と言うのです。
私はびっくりして、『占いなんかに振り回されちゃいけないよ。占いは私たちに しなくていい心配を与えたり、不安を与えたりするだけで、決して良いことはないから、 そんなの気にしないことだよ。』と話しました。
今、日本は占いブームと言われ、ほとんどの新聞にも、雑誌にも占いのコーナーがあります。 また、朝のテレビでも通勤前に今日の運勢を見られるように企画して放映しています。
占いは、気にしはじめるとどんどん引き込まれ、ついには毎日見ないでは済まされなく なってしまいます。そして、自分の人生をそれらの占いの言葉によって振り回されるように なっていくのです。
占いは、一時的には自分にとって益になるように見えても、必ず最後は、 不安と恐れによって私たちの生活を束縛するようになります。
天地の創り主なる神様は、人の心が平安で、希望を持って生きられるように 私たちを造られました。私たちが求める幸せは心の平安の上に建て上げられなければなりません。 不安や恐れは私たちの幸せをぶち壊してしまいます。
それなのに朝から不安や恐れの心で一日を始めなければならないと言うのは、 明らかに間違った生き方なのです。
神様はこのような行為を忌み嫌われます。
あなたがたのうちに自分の息子、娘に火の中を通らせる者が あってはならない。占いをする者、卜者、まじない師、呪術者、呪文を唱える者、 霊媒をする者、口寄せ、死人に伺いを立てる者があってはならない。これからのことを 行う者はみな、主が忌みきらわれるからである。申命記18:10〜12
占いは紀元前からあります。人は明日のことにいつも不安を持って生きています。 そこで、その心理に付け込み先のことを教えようとして占うのです。
天地の造り主の神様からくる預言とは天と地ほどの違いがあります。次は紀元後、 半世紀ほど経過したマケドニヤでの出来事です。
私たちが祈り場に行く途中、占いの霊につかれた若い女奴隷に出会った。 この女は占いをして、主人たちに多くの利益を得させている者であった。 彼女はパウロと私たちのあとについて来て、『この人たちは、いと高き神の僕たちで、 救いの道をあなた方にのべ伝えている人たちです。』と叫び続けた。幾日もこんなことを するので、困り果てたパウロは、振り返ってその霊に、『イエス・キリストの御名によって命じる。 この女から出て行け。』と言った。すると即座に、霊は出て行った。彼女の主人たちは、 儲ける望みがなくなったのを見て、パウロとシラスを捕らえ、役人たちに訴えるため広場へ 引き立てていった。使徒16:16〜19
あなたにとって、毎日が素晴らしい日です。いつも希望を持って 一日を出発するようにしましょう。私たちの思いが一日の歩みを決定する力となるのです。