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己の小ささを知る者

今日三男が、公民の資料集の中で、「自由と平和、愛と正義のために戦った人々」として 3人の偉人が出ていたと夕食の時に話し始めました。

それは、ルーサー・キング牧師と、 マザー・テレサ 杉原千畝さんで、 3人ともクリスチャンなんだよ、とのこと。 この3人は、それぞれ自分の地位や名誉や、 いや命までもかけて、弱い人苦しんでいる人々のために尽くした方々なのです。

もちろん、この3人以外にも素晴らしい働きをしたクリスチャンはたくさんいます。 そのような先達の素晴らしい愛の働きのゆえに、クリスチャンというと素晴らしい聖い 人々というイメージが作り上げられてきました。

しかし、クリスチャンとは素晴らしく、聖い人ではなく、己の小ささを知った人々の ことなのです。すなわち、自分が如何に弱くて、小さくて、汚くて、傲慢で、 無きに等しい者であるかを悟った人々なのです。

先にあげた3人の偉人たちも、決して強い人々ではなく、自分の弱さ、 小ささを自覚した人たちであり、自分の能力や力に頼ることなく、へりくだって神に より頼んだ結果なされた素晴らしい働きなのです。

私たちは自分には能力や力があり、自分の努力で成し遂げられると過信する時に、 傲慢になり、結果的には何にもできなくなってしまいます。

私にしても自分の努力や決心で、どれほどのことができたかを振り返ると 恥ずかしい限りです。結局は自分の能力や力なんてちっぽけなもので、 実際は何にもできない小さな者なのです。

ですから、早く自分の小ささや能力のなさを自覚し、へりくだって主にゆだねることです。 「主よ。私は何にもできません。どうぞ、あなたご自身が私を用いてよい働きをなしてください」 と祈る時、自分では及ばない力が内側から湧き出るようになるのです。

しかし、主は、「私の恵みは、あなたに十分である。 というのは、私の力は、 弱さのうちに完全に現れるからである。」と言われたのです。ですから、私は、 キリストの力が私を覆うために、むしろ大いに喜んで私の弱さを誇りましょう。 ですから、私は、キリストのために、弱さ、侮辱、苦痛、迫害、困難に甘んじています。 なぜなら、私が弱い時にこそ、私は強いからです。Uコリント12:9〜10

先にもお話したように、大きな働きをされた、キング牧師やマザー・テレサ、 それに杉原千畝さんは決して特別強い方々ではなく、自分の弱さを知り、神様の助けによって、 お働きを進められた方々です。

私たちは自分の小ささを知り、自分の力や努力に頼るのではなく、人を造り活かして くださる主を信頼してより頼むところに活路を見出します。弱いこと、力のないことは 悲しむべきことではなく、大きな力を生み出す喜ばしいことです。自分の小ささをみて 失望落胆する必要はありません。自分の小ささを知るあなたには大きな恵みの逆転が あるのです。

神へのいけにえは、砕かれたたましい。砕かれた、悔いた心。 神よ。あなたは、それをさげすまれません。

私たちも、自分の小ささを知りへりくだって、創造者なる主により頼んで、 主の力によってよき働きを全うする者としていただきましょう。


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