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031214

舌が全身を制御する

このたびは頴娃町の町民会館で行われる生活指導連絡協議会で講演させて いただくことになりました。参加メンバーは頴娃町の7つの小学校と3つの中学校の 校長先生方に各学校のPTA会長、そして生活指導の先生方ということでした。

出席メンバーを聞いて、お話するのが少し億劫になりました。それは生活指導のお話をするのに、 参加者は私よりはるかにふさわしい方々の集まりだったからです。

しかし、引き受けた以上お話しなければなりません。そこで、朝の交通指導の時に感じた ことなどをお話させていただくことに致しました。

そのお話というのは数年前の出来事で、ある中一の女子生徒と話しながら感じたことです。 彼女の語り口調は、小学生の時、交わしていたそれとはすっかり変わってしまっていて、 「あの先生は超むかつく」「○○にはいらつく」「切れる」という言葉を連発するのです。

言葉というのは非常に重要なもので、やがてそれは、私たちの人生を支配してしまうように なってしまいます。私は彼女にそのような言葉を使わないように話しました。

私は以前ある本に「人の脳に大脳皮質があって、その中心に言語中枢があり、 その言語中枢が支配力を持っていることが医学的に証明された」と書いてあるのを 読んだことがあります。

又、聖書には私たちの舌は船の舵取りの舵であって、私たちの語ることが私たちの 人生を左右すると書いてあります。

すなわち、語ることが変わると状況が変わっていくのです。以前女生徒には 女性特有の優しい言葉遣いがありました。聞いてて可愛く感じるだけでなく、 実際にも、しとやかで優しかったように思います。しかし、「スケ番デカ」や 「セーラームーン」等がテレビで放映されるようになってから、急激に 女性言葉が変わってきて、優しさや可愛さとは程遠いものになってしまったように感じます。

そして、それにつれて彼女たちの態度も変わってしまいました。残念ながら、 現在優しさや愛くるしさを感じるのは以前よりは困難になってしまったように思われます。

先日テレビの宣伝で、娘が父親に向かって「パパ、これ買いなよ」と言っているのを見ました。 「○○しなよ。」という使い方は、女の子はまず使わなかったように思います。 それも「○○しな」というのは年下のものが年上に向かって言うような言葉ではありません。 ましてや尊敬すべき父親に向かって言うとはとんでもないことです。このような言葉の乱れは、 生活態度に影響を与え、必ず悪いほうに状況が動かされていくものです。

先の女生徒の「むかつく」等の表現は、必ず感情に悪い影響を与え、いらいらしたり、 むしゃくしゃしたりと気持ちをダウンさせるほうに向かいます。

ですから、先の生活指導連絡協議会では、言葉の乱れが現在の子供たちの健全育成に 与える悪い影響についてお話させていただきました。

私たちはみな、多くの点で失敗をするものです。もし、 言葉で失敗をしない人がいたら、その人は、からだ全体も立派に制御できる完全な人です。 馬を御するために、くつわをその口にかけると、馬のからだ全体を引き回すことができます。 又、船を見なさい。あのように大きなものが、強い風に押されている時でも、 ごく小さな舵によって、舵取る人の思い通りのところに持っていかれるのです。 同様に、舌も小さな器官ですが、大きなことを言って誇るのです。御覧なさい。 あのような小さい火があのような大きい森を燃やします。舌は火であり、不義の世界です。 舌は私たちの器官のひとつですが、からだ全体を汚し、人生の車輪を焼き、 そしてゲヘナの火によって焼かれます。ヤコブ3:2〜6


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