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まことの贈り物

メリークリスマス、今年も待ちに待ったクリスマスがやってきました。 子供たちはサンタクロースのクリスマスプレゼントを楽しみにしています。

私が小学生の時は靴下を壁にかけて寝ました。すると明くる朝、その中にビー玉や カルタが入っているのを見つけ、興奮するものでした。

私は毎年クリスマスには、寝る時に布団から足や手を出して床に着きました。 母から、「ちゃんと布団をかぶって寝なさい。風邪を引くよ。」と言われるのですが、 やめませんでした。それは、今年こそはサンタクロースが僕の手足につまずいて、 僕を起こしてくれるんではないかと期待したからです。

残念ながらサンタさんは毎年暗がりの中でも私の手足をすいすいまたいで、 靴下にプレゼントを入れて帰ってしまいました。

さて、なんでクリスマスには贈り物をするのでしょうか?

それは神様が救いのために、ご自分のひとり子を送ってくださったのがクリスマスだからです。 そこには神様の私たちに対する深い愛があふれています。

神はそのひとり子を世に遣わし、その方によって私たちに、 いのちを得させてくださいました。 ここに、神の愛が私たちに示されたのです。私たちが神を愛したのではなく、神が私たちを 愛し、私たちの罪のために、なだめの供え物としての御子を遣わされました。ここに愛が あるのです。Tヨハネ4:9〜10

オー・ヘンリーの短編小説に「賢者の贈り物」というのがあります。教会にはそれの 紙芝居があって、クリスマスによく子供たちに読んであげます。私は自己中心の 冷たい人間なのですが、この紙芝居を呼んでいると毎回熱いものがこみ上げてきます。 それは貧しいアパートに住んでいるジムとデラの優しい夫婦のお話です。

明日はいよいよクリスマスです。妻のデラは、夫ジムにプレゼントを贈るために、 今までこつこつためた小銭を数えてみました。

1ドル87セント、これではジムに何にも買って上げられません。夫に愛のプレゼントを 贈りたいデラは、一大決心をして家を出ました。それは、彼女が大切に大切にしてきた ブロンズの綺麗な髪を売るためでした。

デラは髪を売ったお金で、夫ジムが宝にしている銀の懐中時計のプラチナの鎖を買いました。 ジムの懐中時計は不似合いな紐で下げられていたからです。

夕方になって、ジムが帰ってきて、デラの少年のように短く刈り上げられた髪を見て 言葉を失いました。

ジムはデラのために自分の宝にしている懐中時計を売って、デラの美しい髪を飾るための 宝石で縁取ったべっ甲の横櫛と縦櫛のセットを買ってきていたからです。

二人は相手を喜ばせるために、自分の最も大切にしていたものを失ってしまいました。 しかし、作者のオー・ヘンリーは「贈り物をするすべての人たちの中でも、この二人が 最も賢かった」と結んでいます。ここで私たちは真のプレゼントのあり方を教えられます。

クリスマスは私たちに対する最大の愛の犠牲、まことの贈り物が贈られた日なのです。

神は、実に、そのひとり子をお与えになったほどに、世を愛された。 それは御子を信じる者が、ひとりとして滅びることなく、永遠の命を持つためである。 ヨハネ3:16


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