040111
新しい出発
子供たちにとって楽しかった冬休みも終わり、今日から3学期が始まります。 私にとっても今日から教会前の交差点に立って、交通指導のボランティアの再開です。
7時過ぎにダウンジャンバー、手袋の重装備で横断旗を持って家を出て、 交差点に立ちます。思ったより寒くなくて安心しました。立っていると、 裏の朝市から焼き芋のおいしそうな匂いが漂ってきて、お腹を刺激します。
最初に通りかかったのが、4年生の中村さん、「まみちゃんおはよう、 年賀状ありがとう」と声をかけると、久しぶりなので、はにかみながら少し笑って 「おはよう、ああ重い、重い、肩がこった」と言いながら、両手に抱えた荷物を置いて、 肩をぐるぐる回すしぐさをします。彼女のバッグを持って見ると、なるほど何か 少し重いものが入っている様子、「これ何が入っているの?」と聞くと、「今日、 書初めなので、習字道具が入ってて重いの」と言いながら、それでもバッグを ひょいと持つと、また軽快な足取りで学校に向かって歩き始めます。
次に、下山君兄弟が歩いてきます。下山君のお兄ちゃんが年末「お父さんが 倒れて入院したの」と心配そうな顔で話したのを思い出します。しかし、 1週間程度で退院できたようで、二人の顔が明るく変わりました。
次に帖地君が小走りできます。彼はいつも元気に小走りで通ります。 「ちょうち君、おはよう」と言うと「さっちゃん、通った」と聞きます。 さっちゃんとは下山君の弟です。「うん通ったよ」と言うと「どんな格好だった?」 と聞きます。彼はランドセルで行かないといけないのか、それともバッグで 良いのか知りたいのです。「バッグだったと思うよ」と言うと、 ニコッと笑って安心して駆けて行きました。
しばらくすると、子供たちがぞろぞろ通り始めます。みんなニコニコしながら 私とタッチをしながら通り過ぎてゆきます。右手に荷物を持っている子は、 私が近づくと荷物を左手に持ち替えて、私とのタッチに備えます。両手に持った子は 手に持ったままで、小さくタッチをします。
中にはタッチではなく、「おじちゃんじゃんけん」と通りながらじゃんけんを してくる子がいます。今日は3人の女の子とやって、2勝1敗でした。 私としては子供たちの喜ぶ顔が見たいので、全部勝たせてあげたいのでが、 なかなかそうは行きません。
また、中には1年中半そでのカッターシャツで通学する子もいます。たとえ、 霰がからだをたたいても、雪がちらちら首筋に舞い込んでも、少しも寒そうな顔をせずに、 元気に通り過ぎて行きます。防寒具を身にまとって寒そうにしている私が恥ずかしくなります。
朝市のおばさん方や通られる大人の方によく、「毎日大変ですね」とねぎらいの言葉を かけていただくのですが、私のほうがかえって子供たちの明るい生き生きとした姿に 毎日元気をいただいている状況です。
この子供たちがどこまでも素直に、正しく生きていって欲しいと願わずにはおられません。 私たち親の責任は重大です。子供たちによい環境を提供できるように頑張りましょう。
しかしイエスは、幼子を呼び寄せて、こう言われた。 「子供たちを私のところに来させなさい。止めてはいけません。神の国は、 このような者たちのものです。ルカ18:16
孫たちは老人の冠、子らの光栄は彼らの父である。 箴言17:6
(人が孫の姿を見られるまで長生きできたら、それは主からの祝福であり、 誉れである。父は、子供が尊敬し、他人に誇ることのできるような存在に ならなければならないの意。)