040118
火星探査機
火星探査機「マースローバー」がついに火星に降り立ち、その中から「スピリット」と 名づけられた探査車が出てきて火星探査を開始しました。火星は地球の軌道のすぐ外側を 運動している惑星なので、古くから関心を持たれていました。そして、赤く見えるところから 戦いや不幸と結び付けられてきました。
また、火星の自転周期は約24時間37分、赤道の傾斜角は約24度と きわめて地球と似ています。19世紀後半には火星には人工的に造られた 運河のようなものが見えるといわれ、火星人の存在を唱える人が出てきました。
しかし、その後マリナー9号等の火星探査により、南極冠の温度は−68度、 北極冠の温度は−133度で全面の平均値は−23度(−55度ともいわれる)という 過酷な気象条件で、大気の主成分は二酸化炭素(95%)という、生物が生存するのは きわめて困難な状況だということが分かりました。
たしかに、実際火星探査機マースローバーから送られてくる画像を見ても、 赤茶けた不毛の大地でそれらを裏付けているようです。
しかし、今回は火星で水の痕跡がないかを調べようとしています。もし、 以前に水があったであろうことが証明されれば、生物が生存していたことに 可能性を残すからでしょう。
しかしながら、たとえ水の痕跡があったとしても、生物が生存するにはかなり 過酷な状況であることには間違いありません。それに比べて私たちの地球はなんと 素晴らしい惑星なんだろうと思います。赤茶けた火星や灰色のクレーターで 覆われた月と違って、海の青や陸地の木々の緑に染め抜かれた宇宙の楽園です。
豊富な水は水蒸気となって上っていって、再び雨や雪となって私たちの上に降り注ぎ、 すべての生物を潤します。また、地に降った水は地中深くにしみ込んで行き、 ろ過されてきれいな水になり、その恩恵に人は昔から井戸を掘ることによって あずかってきました。
また地球は窒素と酸素を主成分とする大気に包まれており、私たちは酸素を吸って 二酸化炭素を吐いて生活していますが、植物が光合成によってそれを再び酸素に代えてくれて、 酸素量が常に約21%に保たれるようになっています。
この酸素量が増えることも減ることも私たちが生活していくためには 良いことではありません。尤も、現在では私たち人間のかってな活動によって、 二酸化炭素量が増えつづけ地球温暖化の問題や、また地球を紫外線から守り、 極端に気温が変わらないよう温室状態に保つ働きをしてくれているオゾン層破壊等の 環境破壊の問題が出てきています。
しかし、環境破壊の問題は、もともと生物生存のための最善の環境があったことを 示しています。つまり、人類を始め生物が存在するためには、微妙なさまざまな条件が 絡み合ってはじめて可能になるのです。
そこには、深い秩序が存在します。そして秩序は決して偶然造られるのではなく、 知恵によって始めて組み立てられるのです。私たちの周りにある秩序あるもの、 たとえば時計にしてもカメラにしても、部品が揃っていてもその秩序が作られる為には 誰かの知恵によって組み立てられるしかありません。
聖書は「はじめに神は天と地を造られた。」という言葉で書き始められています。
というのは、不義をもって真理をはばんでいる人々の あらゆる不敬虔と不正に対して、神の怒りが天から啓示されているからです。 なぜなら、神について知りうることは、彼らに明らかであるからです。 それは神が明らかにされたのです。神の、目に見えない本性、すなわち神の永遠の力と神性は、 世界の創造された時からこのかた、被造物によって知られ、はっきり認められるのであって、 彼らに弁解の余地はないのです。ローマ1:18〜20