040307
妊娠期の子育て講座
先日、頴娃町保健センターより妊娠期の子育て講座の依頼を受け、私たち夫婦で 行って来ました。
私としては出産や育児に対する具体的な指示等はできませんが、それらに対する 精神的な部分での支援ができたらと、赤ちゃんの健全な成長のための家庭環境や、 父親としての関わり方など自分の体験を織り交ぜながらお話しさせていただきました。
また、妻は次男が生れた時に長男の起こした事件から、出産後の上の子供への 対応の仕方を経験を通して涙ながらにお話しました。
お話の間中、会場に集まっておられた、出産を迎えたお母さん方からも感動の余り すすり泣く声が聞こえました。
講話の後は、食生活改善推進員連絡協議会の方々が作ってくださった、「〜ママも、子供も、 真心おやつ〜」をいただきながら、作り方の説明や妊娠期における食生活の注意すべき ところなどを伺いました。そして、お互いの不安や体験等を出し合いながら楽しい時を 過ごしました。
私にとって印象的だったのは、初めて出産を迎えるお母さんが、3キロの重さの赤ちゃんの 人形を抱ぎしめながら、いつまでもいつまでも降ろそうとはせず、 その感触を確かめながら、その顔を見続けていることでした。お母さん方は このような疑似体験をしながら、母親になる実感を味わい、成長していくのだなと思いました。
このように、陣痛や出産の痛みのほうに目を向けるのではなく、子供のかわいさに 目を向けながら前向きに出産を待つことは、この時期非常に大切なことだと思いました。
心に喜びがあれば顔色を良くする。心に憂いがあれば気はふさぐ。
箴言15:13
陽気な心は健康を良くし、陰気な心は骨を枯らす。 箴言17:22
交わりに加えていただきながら、母親がこのような講座を受けながら、 出産や育児の準備をしていくのに対して、私を含め父親は何にも備えがなくて、 いきなり新しい家族を迎えることになるので、父親がいつまでも父親になりきれない原因が ここらあたりにもあるのかなと思わされました。
お父さん方も是非このような講座に積極的に出席していただきたいと思いました。
幸いなことに先日行われた、喜入町保健センターでの妊娠期の子育て講座 「両親学級」には数組のご夫婦が来られていました。
そして、そのお父さん方に妊娠期の大変さを疑似体験ができるように、おなかに 妊婦のおなかごときものを巻いてくれていました。
ほっそりしたスタイルの良いお父さん方がそれを巻いてみて、 「重い重いこんなに大変なものだとは知らなかった」と言っておられるのを聞いて、 お父さん方にとって、妊婦の大変さを理解する貴重な経験になったのではないかと思いました。
56歳の私も巻いてもらおうかなと思いましたが、中年太りでせり出したおなかに 果たしてうまく巻けるのか不安になりました。そして、あらためて自分の醜く突き出た おなかを見ながら、もうすでに妊婦の疑似体験に近いような経験をしているような 気がして止めてしまいました。
お父さん方も妊娠出産の大変さを理解して、やさしく接していただきたいと思いました。