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040321

卒業式の謝辞

三男の卒業式にあたり、どういうことからそうなったのか、 突然私に保護者代表の挨拶の話が舞い込んで来ました。全く予想もしないことだったので 少し戸惑いましたが、一度長男が鶴丸高校を卒業する時に、保護者代表で挨拶をした経験が あったので、何とかできると思って、引き受けることにしました。

最初の経験だった長男の卒業式のときは、保護者代表の挨拶がどんなものか全く 分からない状態で、まず教頭先生に前年の挨拶文を見せていただきに参りました。

読ませていただいているうちにどんどん恐れをなしてしまうほど、無能な私には 到底書けないと思われる立派な文章が、そこには綴られてありました。

そこで私は、真似することをあきらめて、自分の言葉で精一杯先生方に対して 感謝の言葉を述べさせていただこうと決心しました。

当日、挨拶のために、式場の一番前まで歩いて行き、先生方の方を向くと、 先生方が一斉に起立されました。私は拙い文章ながら、3年間お世話になったことに 対する感謝の言葉を述べさせていただきました。心が通じたのか、先生方には大層 評判が良かったように聞きました。

そこで、今回も一人一人の先生方を思い浮かべながら、先生への謝辞を準備し始めました。 3年間の先生方とのお交わりをいただく中で、中学の先生方の大変さをたびたび 見させていただいたことを思い出し、文章を作りながら、勉強のことだけでなく、 部活や生活全般に至るまで、ご指導いただいた先生方に、あらためて感謝させられました。

卒業式当日、式の中で「仰げば尊し」を全員で歌いました。卒業式でも久しく歌うことが なかったように思われ、懐かしく歌わせていただきました。

やはり、教えてくださった側と教えていただいた側とは、はっきりした区別があるべきで、 教えていただいた方はしっかり感謝を表わしてお別れすべきだと感じ、「仰げば尊し」を 歌えたことを非常に嬉しく思いました。

いよいよ私の謝辞を述べるときが来ました。一番前のマイクの所に行き先生方の方を向くと、 全員の先生方が起立されました。

3年間のお礼をされる先生方が直立不動で立っておられるのに、お礼をする保護者が 座って聞くのはおかしいと思っていた私は、まず保護者の方々に立っていただいて、 先生方の方を向いていただくようにしました。

それから、先生方のご苦労に対する感謝の言葉を述べさせていただきました。 保護者の間には突然で、かってな私の申し入れに戸惑われた方もおられたかもしれませんが、 子供たちが3年間教えていただいたことに対して、ちゃんと感謝して、次のステップに 進むことはとっても大切なことのように思いました。

お互いの間で、またすべての人に対して、いつも善を行うように 努めなさい。いつも喜んでいなさい。絶えず祈りなさい。すべてのことについて 感謝しなさい。Tテサロニケ5:15〜18

お互いに尊敬し合い、お互いに感謝しあって生きることは、喜びの人生を送るために とっても大切なことだと思いますし、また子供たちに感謝することの大切さを 教えることも大切なことだと思いました。


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