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040411

「高校生になりました!」

三男の高校入学が決まり、注文しておいた学生服を受け取りに行きました。 そしてそこで、高校のバッジとボタンのついた真新しい制服に着替えました。それは、 私たちには真っ先に高校入学を報告し、制服姿を見せたい人がいたからです。

それは三男が小学校のときに理科を教えてくださったN先生です。理科が大好きな彼は 理科クラブに入って、いつも先生の後をついて、いろいろ教えていただいていました。

あるとき、理科クラブで解剖の実験をしました。先生がアジを買ってきてくださり、 子供たちがアジのおなかを切り開いて内臓を観察しました。彼らにとっては初めての 解剖の実験で、アジのお腹から流れる血を見てかなり興奮したようでした。

解剖の勉強が終わって、帰ってきた彼は、妻を見つけると、「お母さんはあっち向いてて、 こっち向いたらいけないよ。」と言いながら、なにやら後ろに隠しながら、居間を通って 台所の方に行こうとしました。

妻が「後ろに何持ってるの。」と言うと、「今日学校で、アジの解剖の勉強をしたんだ。 そして、その解剖で使ったアジをもらってきたんだけど、お母さんがそれを見てショックを 受けるといけないから。あっち向いてて。」

それを聞いて私と妻は顔を見合わせて、吹き出してしまいました。私が「大丈夫。 お母さんは料理で見て、慣れてるから、心配要らないよ。」と言って安心させました。

さて、そのような楽しい思い出をたくさん与えてくださったN先生でしたが、 彼の6年生の2学期に突然、阿久根の方の小学校に教頭先生として赴任して行かれました。

先生が転任していかれる時、彼あてに、彼との思い出を紙に書いて渡してくださいました。 また、彼の出した年賀状に対しても、小さな字でぎっしり書かれた、心のこもった お礼の賀状もいただきました。

しかし、翌年彼が出した年賀状への応答はありませんでした。そして、しばらくして風の噂に、 先生が倒れたらしいと聞かされました。

早速、喜入小に問い合わせたら、校長先生がいろいろ調べてくださり、N先生はご病気で、 今鹿児島市内の御自宅で静養中ですと教えてくださいました。

校長先生が調べてくださった市内の住所を持って,早速ご自宅を訪ねてみました。 久し振りに会った先生は、私たちのことを覚えていてくださり、終始ニコニコ笑って 笑顔を返してくださいましたが、車椅子に座っておられ、最後までお話をされることは ありませんでした。

ただ私たちが奥様と語るお話を聞いておられ、なんども頷いてくださるのみでした。 元気な時の明るくやさしい先生を知っている私たちは、寂しさと同時に、 どこにもぶつけようがない憤りみたいなものを感じました。

分かれる時に、先生が昔のようにまた元気になられ、楽しくお話がおできるように なるように、心からお祈りしました。

それから数度、先生のお宅に伺いました。そして、今回は三男が高校に入学したのを 報告するために、新しい学生服を着て、今、リハビリのため入院しておられる病院を 訪ねることにしたのです。

私は苦しみの中に主を呼び求め、助けを求めてわが神に叫んだ。 主はその宮で私の声を聞かれ、御前に助けを求めた私の叫びは、御耳に届いた。 詩篇18:6

N先生が神様の恵みによって、健康を取り戻されますように心からお祈りします。


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