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040523

思い煩うな

毎年2月頃になると南の国からツバメたちが渡ってきて日本の各地で巣作りを始めます。 昨年、初めて教会の玄関の軒下でツバメたちが巣を作り、ひなを育てました。

今年も期待して待っていましたが、一向に巣作りをはじめる気配がありません。 きっと、昨年の秋、外壁と屋根の塗装をやり直したので、昨年の巣の後が全くなくなったせいか、 あるいは、においがなくなったせいなのか、ツバメたちに分からなくなってしまったのだと あきらめていました。

しかしずいぶん経って、4月6日にツバメのつがいがきて、教会の方を見て巣を作るべきか 思案しているように見えました。それからボツボツ巣作りをはじめて10日間位かけて完成しました。 それも最後の3日間に集中して作り上げたという感じでした。

教会の玄関の軒下は狭いので、ツバメの巣を作るには決して良い環境とはいえません。 ほかのツバメの巣に比べると、非常に見つけられやすい場所なので、どう考えてもここを 選択する意図はわかりませんが、ツバメの世界にも、私と同じような思慮の浅いものも いるのだなと思いながら見ていました。

また、えさを獲るのに低空をすごいスピードで飛んでいきます。あんなにすごいスピードで 飛んでいて、果たして飛んでいる小さな虫を見つけられるのかなと心配になります。

さらに、教会前の車の通りの多い交差点をあんなに低空飛行していて、車にはねられたら どうするんだろうとの心配もあります。もし、1羽が死んだら1羽だけで子育てできるんだろうか。 言葉が通じたら、「もっとゆっくり飛びなさい。」「もっと上空を飛びなさい。」と 注意したいぐらいです。

そのような要らない心配をしていると、ふと次の聖句が頭に浮かびました。

2羽の雀は1アサリオンで売っているでしょう。しかし、 そんな雀の1羽でも、あなた方の父のお許しなしには地に落ちることはありません。 マタイ10:29

そうだ、最も安い値段で取引された、小さな雀一羽さえすべて神様のご支配の中で 生かされているんだ。すると、これらのツバメたちも神様の支配の中で生かされているのだから、 心配する必要は全く無い。ましてや、教会に巣を作ったのだから、意外と最も賢いツバメたち なのかもしれないと思い直しました。

雀やツバメは明日のことを思い煩ったり、悩んだりしません。ただ、その日一日を 精一杯生きています。それに比べて、私たち人間は何と思い煩うことが多い者なのだろうと 思います。

空の鳥を見なさい。種まきもせず、刈り入れもせず、倉に収めることも しません。けれども、あなた方の天の父がこれを養っていてくださるのです。あなた方は、 鳥よりも、もっとすぐれたものではありませんか。あなた方のうち誰が、心配したからといって、 自分のいのちを少しでも延ばすことができますか。マタイ6:26〜27

私たちは心配や思い煩いで、大切な日々を無駄に過ごしてしまうことが良くあります。 自分の能力で解決できることだったら、精一杯の努力をしましょう。

しかし、自分の努力ではどうにも成らない、自分の解決能力を遥かに超えた出来事、 尤も思い煩いの大半はこういう状況下にある時ですが、そのような時はいつまでもくよくよ 重荷を持ち続けないで、養い主なる天の神様に委ねて、その日その日を精一杯、前向きに 生きていくことが大切だと思わされました。


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