040613
小鳥の死
6年生の真理ちゃんのお父さんが、高いところにある巣から落ちて傷を負った ムクドリの雛を家に持って帰ってきました。
真理ちゃんは早速手当てをしてあげ、神様にこの雛を助けてくれるように一生懸命祈りました。
しかし、雛は力なく、衰弱して死んでしまいました。真理ちゃんは大きな悲しみのゆえに、 泣いて泣いて、その雛を葬りました。
しかし、神様に必死にお願いしたのに、雛が助からなかったことにがっかりした彼女は、 「一生懸命お祈りしたのに、どうして神様はあの雛を助けてくれなかったの?」とお母さんに 泣きながら尋ねました。
それに対してお母さんは、神様はきっとこのことを通して、命の大切さを真理ちゃんに 教えようとされたのだと思うよと答えました。
長崎では同じ6年生の女の子が同級生をカッターナイフで刺して、被害者が動かなくなるまで 見ていたという痛ましい殺人事件が起こったばかりです。人の命を虫けらのように殺してしまう 子供の心の貧しさに悲しさを覚えます。
しかし、一方真理ちゃんがこのような小さな動物のいのちを悼む姿には、彼女の心にある 愛の深さを垣間見たようで、少し安心させられ、励まされる思いがしました。
2羽の雀はTアサリオンで売っているでしょう。しかし、そんな雀の1羽でも、 あなた方の父のお許しなしには地に落ちることはありません。また、あなたがたの頭の毛さえも、 みな数えられています。だから恐れることはありません。あなたがたは、たくさんの雀よりも 優れた者です。マタイ10:29〜31
すべての命は神様によって支配されています。そして、神様は安くで売られ、 あまり価値を認められなかった小さな雀1羽の命のことまで気遣っておられるのです。 ましてや、あなた方の命はこれらの雀と比較にならないほど大切なものなのですよと語っていて くださいます。
しかし、私たちがどんなに永らえても、すべての人が必ず死の時を 迎えなくてはなりません。すると、どんなに幸せな人生を送っていても、 結局はみな墓に向かってむなしい歩みをしていることになってしまいます。
そんな私たちが、いつも希望を持って生きられるように、いのちの支配者なる 神様は更なるいのちを与える計画をしてくださいました。
私たちが死で終わる事のないように、神様は私たちの救いの為に御子を この世に送って下さったのです。
そして、御子が身代わりとなって十字架上で私たちの罪を清算して、死んでくださり、 3日目に死の力を打ち破り復活して、私たちに永遠のいのちを与えて下さったのです。
神は、実に、そのひとり子をお与えになったほどに、世を愛された。 それは御子を信じる者が、ひとりとして滅びることなく、永遠のいのちを持つ為である。 ヨハネ3:16
神様の大きな犠牲によって与えられた永遠のいのちをすべての人が 受け取られるように切に願っています。