040620
体験学習
最近、近道を見つけて、よくそこを通るようになりました。そこは道に沿って、 小さな川が流れていて、両側に田んぼや畑が連なる、のどかな田園風景の広がるところです。
先日、妻とそこを通っていると、子供たちの歓声が聞こえてきました。「おや、 どこかの学校の子供たちが田植えの体験学習をしている。どこの小学校だろうね。」 と言いながらしばらく進むと、喜入小の校長先生の姿が目に入りました。
子供たちが田んぼに入っていて、お母さん方が傍らに立って、心配そうにその様子を 見ておられました。車を徐行させながら、校長先生に挨拶をすると、「5年生の体験学習です。」 と教えてくださいました。
帰りに再びそこを通ると、子供たちの植えた苗が少し不揃いに並んでいました。 それからはそこを通るたびに、ちゃんと生長できているか、枯れていないかと子供たちの植えた 苗が気にかかります。台風などに負けないで、子供たちの為にしっかり育ってほしいと 心から願います。
これからは、これらの苗が少しずつ順調に生長し、やがてたくさんの穂を結び、 黄金色の稲穂の刈り入れがなされるまで、この道を通る楽しみがさらに増えることに なりそうです。
田んぼに入り、苗を植えるのは子どもたちが頑張りました。これからこれを生長させて くださるのは神様です。
あなたは、地を訪れ、水を注ぎ、これを大いに豊かにされます。 神の川は水で満ちています。あなたは、こうして地の下ごしらえをし、 彼らの穀物を作ってくださいます。地のあぜみぞを水で満たし、そのうねをならし、 夕立で地を柔らかにし、その生長を祝福されます。詩篇65:9〜10
翌朝、交差点に立ちながらそこを通る5年生の子供たちに田植えの感想を聞いてみました。 「楽しかった。」「面白かった。」また、「足元がぬるぬるした。」などと教えてくれました。
思えば私が朝、ここの交差点に立つようになってから丸9年が経ちました。あの時小学生だった 子供たちが今、立派な大学生や社会人になって、時々ここを通ります。懐かしく声をかけながら、 彼らの早い成長に目を見張ります。
今5年生のこの子たちも、間もなく中学生になり、体も大きくなって、学生服を着て 凛々しくなって、部活道具を持って朝の挨拶を交わすようになっていくことでしょう。
高校生になると朝が早いので、登校する姿を見かけることはほとんどなくなりますが、 JRを降りて家路を急ぐ姿を時々見かけることになるでしょう。
この子供たちも、成長の過程でいろいろな出来事にぶつかることでしょうが、めげないで、 明るく元気に順調に育ってほしいと心から願います。
稲の苗の生長を、子供たち、先生方、保護者の方々がいつも気にして見守っておられるように、 この子供たちも回りの多くの方々が注がれる優しい、温かい目に見守られてこれからも成長して いくことと思います。
主は天から目を注ぎ、人の子らを残らずご覧になる。 御住まいの所から地に住むすべての者に目を注がれる。詩篇33:13〜14
私もこれらの良い子たちの成長を、毎日楽しみに見て行きたいと思いました。