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040627

台風一過

強くて大型の台風6号が強い勢力を保ちながら、九州の東海上を北上しました。 我が家でも、朝3時ごろ目がさめると、強い雨風が家に打ちつけ、ガラス戸を激しく 揺らしていました。

今日は子供たちの学校は休みになるかな?今日の登校時の交通指導はなくなるのかな?と思って、 また休みました。

5時に起きて、外の様子を見て見ると、風はかなり弱くなっていましたが、時々突風が 吹いてきて窓をガタガタ揺らしました。三男はそのような中、6時発のJR電車に乗って 高校に出かけて行きました。

6時半頃、小中学生は連絡があるまで、暫らく自宅待機するようにとの放送が流れました。 しかし、7時になると気を付けて8時半までに登校するようにとの放送に変わりました。

街頭に出て子供たちを待っていると、ボツボツと登校を始めました。「休みになると 思ったのに〜」などと不平を言いながら学校に向かう子もいます。

彼らの様子を見ながら、自分の小さい頃のことを思い出しました。私は少年時代を屋久島で 過ごしたので、しょっちゅう台風に遭いました。

小学校にあがる前は板張りの家で、壁といっても、薄い板一枚を隔てて外でした。 台風が来るたびに父が外から板を交差させるように至る所に打ち付けていました。 そして、台風の最中は壁を吹き破られないように一生懸命内側から押さえつけていたものです。

次に大きな川の河口にある家に引っ越しました、ここは公営住宅で、前よりはしっかりした 造りの家でしたが、後ろに小川が流れていて、台風になると必ず氾濫するのです。 それは台風時には、家の前の大きな川が濁流となって流れ、水位が高くなってしまうので、 小川の水が行き場を失って、そのまま住宅地に流れ込むからです。したがって、 台風のたびに床下浸水や床上浸水を繰り返しました。

台風が近づくと、まず鶏を籠に入れて屋根裏部屋に置きます。それから畳を天井に吊り、 少ない家財道具を棚の上など少し高い所に上げてから、近所の家の人々と一緒に小学校の講堂に 避難します。講堂にはたくさんの友達が避難して来ていました。そこですぐ、子供たちは、 外で猛威を振るう大風を気にせず、また親たちの心配をもよそに、飛んだりはねたりと 暴れ始めます。

明くる日、家に帰ってみると、時には床下だけでなく床上までもどろどろの土で 覆われています。両親は不平を言うでもなく、至極当然のように、井戸から水を 汲んできては流し、汲んできては流しして、床や土間などを綺麗に掃除します。

近所の人たちとも、明るく語ったり、笑ったりしながら黙々と、ちっともへこたれた風もなく 作業を進めます。

もしあなたが苦難の日に気落ちしたら、あなたの力は弱い。 箴言24:10

何回もやられ、何回も同じことを繰り返しても、少しも負けずに明るく作業をしている 両親や大人の人たちの力強い姿を今も懐かしく思い出します。

私たちはめげずに試練に立ち向かい、それを乗り越えるたびに、さらに強く、 大きくなれるものだと思いました。


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