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040704

よみがえったベゴニア

教会の講壇に会堂建設以来置かれてきた、子供の背丈ほどある鉢植えの植物がありました。 大きくなって伸びていくと自分の重みで先端が折れるということを繰り返してきました。 折れた枝を水の入ったビンの中に差しておくと、それからまた伸び始めるという生命力の 強い植物でした。

講壇に置かれた8年のうち、1回だけ赤い小さな花をつけました。それまで、花のことを 何にも知らない私は、この植物は、葉の緑を楽しむもので、花をつけるとは夢にも思って いませんでしたのでびっくりしました。

しかし、その後は相変わらず伸びては折れ、伸びては折れを繰り返し、花の咲く様子は 一向にありませんでした。おそらく栄養が足りないのだろうと思った私は、その植物を 元気付けるために、2階から米のとぎ汁を毎日せっせと運んできては鉢に注ぎました。

そんな時,H夫妻が教会に転会してこられました。(お二人は花を愛する方で、今教会の 講壇や庭にたくさんの花を咲かせておられます。)

そのH兄が「先生、講壇の花を新しいのに変えて、これは暫らく家の方に持って帰って いいですか」と言われましたので、「はい、いいですよ」と返事しておきました。

暫らくしてH兄から、「案の定、根ぐされしていました」と言われ、かなりひどい状況に あったことが分かりました。日照不足と水の上げすぎが原因でした。

しかし、H夫妻はその後も、その植物に愛を注ぎ、育てておられたのです。そして、 先日木いっぱいに赤い花をつけた懐かしいあの植物が講壇に帰って来ました。そして、 その植物の名をベゴニアと教えてくれました。

葉っぱは、いのちにみなぎり濃い緑色をしていて、葉の裏は美しいエンジ色をしています。 確かに以前の懐かしいベゴニアですが、たくさんの赤い花をつけ、美しく着飾って、 講壇を彩る姿は、最大限に能力を生かされたことを、喜んでいるように見えます。

私も、それなりに愛情を注いでいたつもりですが、方向が違うとかえってそれを 駄目にしてしまう結果になるということを教えられました。

熱心だけで知識のないのは良くない。急ぎ足の者はつまずく。 箴言19:2

適当に自分で判断して、事を行うのではなく、落ち着いてしっかり学び、 正しい知識によって生活することが大切だと肝に銘じたいと思います。

また、これは植物に限らず、子供の教育にも言えることだと思います。 子育ての講演会に行き、「過保護」ということが今の一番の問題だと感じます。

むちを控える者はその子を憎む者である。子を愛する者は努めて これを懲らしめる。箴言13:24

人間も植物も間違った愛の注ぎ方は、結果的にそれを駄目にしてしまうということを 痛感させられた出来事でした。


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