040718
飢餓の学習
今年も喜入中2年の160人に「世界の食糧事情・飢餓と私たちとのかかわり」という題でお話をさせていただきました。
例年は5クラスを1時間づつお話しして、回っていたのですが、今年は授業の都合と私の体力の関係で、 全員が武道館に集まって、一緒にお話を聞いてくれることになりました。
最初は日本国際飢餓対策機構が作成した「隣人の叫び」のビデオを見ていただきました。ビデオの中では、 バングラデッシュの施設で、栄養が足りないでかっけになっている子や、目が見えなくなっている子、 背骨が突き出ている子達が映し出されました。
次にエチオピアで子供たちが何日も食べるものがなく、ひもじさに耐えられないで、柔らかい石ころを 拾って口にする映像や、栄養失調でからだを痙攣させながら死んでいった小さな子の姿などが映し出されました。
換気が利かない蒸し暑い武道館の中で、一人一人真剣な眼差しで飢餓のビデオを見てくれました。
その後私が、「世界の食糧事情、日本の食糧事情」をお話しました。特に日本は3分の2を海外から輸入し、 その中のまた3分の2はいわゆる開発途上国といわれる貧しい国々からの輸入であることを話しました。
そして、飢餓は食糧の量の不足が問題なのではなく、分配が平等に行われていないことが原因であると 国連食糧農業機関(FAO)が発表している事を伝えました。
私たちが毎日贅沢をしている背後に8億人を超える飢餓状態の人がおられるのです。そしてその内、 毎日4万人を超える人が食べる物がなくて餓死しています。
食べる物がなくて柔らかい小さな石ころを拾って食べている子供たちがいる一方では、お茶に金粉を 入れて飲んだり、早食い競争をして食べ物を粗末にしたりしている日本の飽食の姿があるのです。
しかし、みんな悪気があってそのようにしているわけではありません。飢餓の情報が極端に少ないことに 一番の原因があるように思われます。
子供たちは飢餓のお話を聞くと、食べ物に対する姿勢が変わります。2年生は、給食の時は今まで 食べていなかった物も食べるようになったり、お互いに交換したりして残食を出さないように工夫し始めます。
時には、「他の学年はどうしてあんなに残食がでるのでしょうね。」と他の学年の姿勢を、先生に訴える子供も出るほどです。
しかし、飢餓のお話を聞いた2年生も、やがてまた忘れて、元に戻ってしまいます。だからといって、 彼らが素直な純粋な心を持っていることには代わりがありません。どうしても飽食の世の中で生活していると、 いつの間にかまた、流されてしまうのです。
ですから、もっと頻繁に飢餓の情報を流していく必要があるとつくづく思います。そこで、拙いお話ですが、 要請があったらどこへでも出かけて行って、それらの情報をお話させていただくことにしているのです。
飢えた者に心を配り、悩む者の願いを満足させるなら、あなたの光は、闇の中に輝き上り、 あなたの暗闇は、真昼のようになる。イザヤ58:10
世の富を持ちながら、兄弟が困っているのを見ても、哀れみの心を閉ざすような者に、 どうして 神の愛がとどまっているでしょう。子供たちよ。私たちは、言葉や口先だけで愛することをせず、 行いと真実をもって愛そうではありませんか。Tヨハネ3:17〜18
あなたにできることはないでしょうか?
※鹿児島リバイバルチャーチでは、常に入り口に募金箱を用意し、定期的に国際飢餓対策機構の事務所に届けております。
もしよろしければ、下記の郵便振替もご利用ください。
郵便振替 00170-9-68590 日本国際飢餓対策機構