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041017

オレオレ詐欺

けたたましく電話のベルがなり、急いで受話器を上げると電話の先から泣き叫ぶ声が、『お父さーん、のりひろだけど』

『どうしたんだ、のりひろ』

『大変なことになってしまった。友達の車を借りて、事故を起こしてしまった。』と泣きながら訴える声。

事故の状況としては、彼が前の車に追突し、その車には運悪く妊婦が乗っていたというのです。そして、電話の向こうからは すすり泣く被害者の声が聞こえてきます。

それらの話を聞きながら、少しずつ冷静になり、ついにオレオレ詐欺と見破ることができました。

まさか、自分のところにこのような電話がかかってこようとは、夢にも思わなかったので、びっくりしました。しかし、 その巧妙な演出に、これではたくさんの人が騙されるのも不思議ではないと感じました。

実際にこのような電話を受けるまでは、正直言って、なぜそんな電話に多くの人が騙されるのだろうと思っていました。 特に50代の人が一番多いということを聞いて不思議でさえありました。

しかし、電話を取るなり、いきなり聞こえてくる泣き声に、なにが起こったんだろうと、こちらの気が動転してしまうこと。 そして、オレオレではなく、息子の実名を使っていたこと。泣き声なので声の聞き分けが困難なこと。また、少し疑いが入っても、 もし本当だったら可哀想だという思いが、うその電話だと否定することを困難にすること。それにこちらに考える暇を 与えないように矢継ぎ早に話す彼らの話術。彼らが仕掛ける巧妙なわなに、生半可な気持ちでは見分けられないと感じました。

幸い私は途中で気付いて、うそを指摘したので電話を切られてしまいましたが、電話の向こうから聞こえたすすり泣く声は、 事故の相手方を装っている妊婦役の人で、おなかの赤ちゃんが亡くなったという想定です。私が気付かないと途中でその人の ご主人役の人が電話に出て、お金の請求等がなされる手はずになっていたものと思います。

もし、こういう電話がかかってきたら、早く冷静になって、相手のペースから抜ける出ることが肝要だと思いました。

しかし、彼らがオレオレ詐欺をして、どんなに贅沢に遊び暮らしても、人はみなその行ったことに対する報いが必ずあるのです。

神様を信じない彼らは、この世が全てで、人を痛めつけようが、苦しめようが、自分さえよかったらよいという生活をするのです。

しかし、神様はおられるのです。この世は不公平で不条理な世界ではありません。すべての人が自分の行った行為に対して 責任を持たなければならないのです。

思い違いをしてはいけません。神は侮られるような方ではありません。人は種を蒔けば、 その刈り取りもすることになります。ガラテヤ6:7

人間には、一度死ぬことと死後に裁きを受けることが定まっている。ヘブル9:27


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