041121
息子よ、君は君だ
私には3人の息子がいます。3人とも優秀で立派な子供だと感謝しています。2人はすでに大学を卒業し、 社会人になっていますが、最後の一人はまだ高校1年生ですので、私もまだまだ老け込むわけには行きません。
彼は高校に入ってから、ダンス部という部活に入りました。私にはそれがどういう活動をするところか皆目検討がつきませんでした。 だから最初は周りの人にバレー部だと言っていました。それは、最初ダンス部と聞いた時、 私がモダンバレエを連想したせいだと思います。
先日文化祭で、彼らの部の発表があるということで妻と見に行きました。校長先生の挨拶が終わると一番目が 彼らダンス部の発表でした。
幕が開くといきなり彼らの演技が始まりました。めまぐるしく動き回りながらリズムに合わせて踊るかなり難易度の高い ブレイクダンスというもので、テレビなどで若者たちがくるくる回りながら踊っている光景をよく目にする、 あれと同じようなものでした。
時代も変わったな〜。あんなものが部活として認められ、先生方や全校生徒の前で発表されるようになろうとは、 と思いながら見ていました。
しかし、彼らが普段見せたことがないような表情をして、生き生きとしてはじけるように踊っている姿を見て、 まあ、何かに熱中して青春することも悪くはないかなと感じました。
ただ、かなり激しい運動を毎日しているみたいで、家に帰ってくるといつも疲れて、勉強もそこそこに寝てしまいます。
そこで、彼には青春時代に何かに熱中することはいいことだが、あなたはまずクリスチャンであり、 そして学生であることを忘れないようにと釘を刺しました。
すなわち、神様が第一、次が学生の本分である勉強、その後に部活との優先順位をくれぐれも間違わないようにと 念を押しておいたのです。
私としては、どうしても上の二人が熱心に勉強する姿をいつも見ていたので、ついつい彼らと比較して 彼に小言を言ってしまいます。
3人兄弟で長男が東大の医学部、次男が東大の工学部に行ったので、親戚一同彼にも過大な期待をかけています。 あるおばあちゃんなどは彼が大学(東大)に行くまでは頑張って生きていたいと言っています。
彼のプレッシャーたるや想像を絶するものがあるように思われます。彼にとっては、大学とは東大しか選択肢がない 世界に生かされており、また、彼も何とかその期待に答えたいと思って入るようなので、なおさら大きなプレッシャーの 中を生きているように思え、何とも可愛そうです。
一方、彼がブレイクダンスをしているときは、それらのしがらみから解放されて、明るく生き生きと 青春を謳歌しているように見えてきます。
彼に、人生で最も重要なことは、よい大学を出ることでも仕事で成功することでもなく、 神との正しい関係を持つことだということを早く気付いて欲しいと思います。
結局のところ、もうすべてが聞かされていることだ。神を恐れよ。神の命令を守れ。 これが人間にとって すべてである。神は、善であれ悪であれ、すべての隠れたことについて、すべてのわざをさばかれるからだ。 伝道の書12:13〜14
彼には優先順位を間違えないようにして、自分と神様との関係を大切にしつつ、豊かな人生を輝いて、 生きてもらいたいと思います。