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041212

「ぼくのたべものをはんぶんあげたい」

世界食糧デー鹿児島大会が県民交流センターで行われることになり、世界国際飢餓対策機構の神田英輔氏が講師として 来てくださることになりました。

そのとき、喜入町で一日、時間を取っていただけることになったので、教育委員会を通して各学校に 学習会の打診していただきました。すると、5つの学校から来て欲しいとの要請がありました。

3つぐらいの学校でしたら、何とか回れると思っていたのですが、5つとなると大変です。小学校は5時間授業ですから 計算的には可能です。しかし、現実に学校間の移動等を考えると、ほとんど無理という感じがしました。

しかし、何とかすべての学校で出来ないかと、休み時間に移動するように計画して、各学校と時間調整して、強引に やっていただくように致しました。

当日、神田氏がJRの列車で喜入駅に着くのを待って、すぐ車に乗っていただき、 喜入小を皮切りに一日の強行軍が始まりました。

授業が終わったら車に飛び乗って次の小学校へ急ぐという、トイレにもゆっくり行けないような有様で、 何とかすべての学校での学習会を無事終えることが出来ました。

神田氏には無理なスケジュールをこなしていただいて申し訳なく思いますが、それぞれの学校から頂いた感想文を読んでいると、 やれて良かったとつくづく思いました。

本日の題の「僕の食べ物を半分あげたい」は生見小学校の児童が感想文で使っていた題を拝借したものです。彼は食糧デーの お話があると聞いて、僕の好きなフライドポテトやチキンナゲット、和風ステーキなどの話があるといいなと思っていたそうです。 ところが、食べ物のない子供たちのお話なのでびっくりしました。そして、1日に4万人の人たちが死んでいくと聞いて、 僕の食べ物を半分あげたいなと思いましたと結んでいました。

また、喜入小学校の5年の女子は、「『あれが欲しい。これがほしい。』『これ食べたくない。いやだ。』と言っていた。 しかし、世界には満足に食べられない人がいる。そして、5円がないために病気にかかって死んでいく子供もいる。 私がたった5円と思っているお金が、いのちにも繋がる大切なお金なんだと知り、わがまま言っていたり、5円を軽視していた 自分が情けなくなってきました。」と言うようなことを書いてありました。

また、5年の男子は、『少ししかない貴重な食べ物を見ず知らずの可哀想な人に分けてあげるおじさんの話に、 すごいなと思い、この話を聞いたこの日からなんだか自分が変われそうな気がした。』と書いていました。

そして、6年の男子は、「世界にはいろんな子供がいる。これからはご飯を残さず感謝して食べようと思う。また、 お小遣いを少しづつ貯金して、世界の子供たちの役に立ちたいと思った。この授業は今までで、一番良かったし、 心にしみました。』と書いてくれました。

さらに、ある生見小の児童の保護者からは、「改めて、子供からいろいろな話を聞き、胸が痛くなりました。日本の豊かな生活に 慣れきっている私達に、何か忘れてしまっていることがたくさんあることに気付かされました。」との一言がありました。

まことに、あなた方に告げます。あなた方が、これらの私の兄弟たち、しかももっとも小さい者たちの ひとりにしたのは、私にしたのです。マタイ25:40

子供たちが世界の飢餓のことを知り、純粋に反応してくれたことはとっても嬉しいことでした。この子達が世界に目を向け、 貧しいお友達のことも覚えつつ、もっと大きな視野で生き始め、世の役に立つ人に成長して欲しいと願います。


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