050403
生活は神にゆだねて
出水郡野田町教育委員会から講演の依頼があり、妻と二人で出かけました。野田町までは車で約3時間ほどかかりますが、 二人でドライブを楽しみながら車を走らせました。
実は天気予報では寒の戻りで山沿いでは雪が降るかもしれないといっていたので、多少の心配を持ちながらのドライブでした。 鹿児島市を通り郡山を越え、心配していた入来峠にかかりましたが、予想に反して春の温かい日差しが照り、緑に映える春の野山を 満喫しながら走り続けられました。
峠を越えた所にいつも立ち寄る、野菜やパンを置いてある小さなお店があります。中に入ろうとしたときに入り口にビンに入って 売られているものがあることに気付きました。
よく見るとメダカや金魚がビンの中にいれられて売られています。教会学校の子供たちに見せてあげたいなと思いましたが 飼育が難しそうで、なかなか決断がつきません。
今まで何回も夜店でビニール袋に入れた金魚を買ってきましたが、一回も飼育に成功したことはありません。だから、 すぐ死なしてしまうぐらいだったら買わないほうが良いかなと思い諦めようとしました。
しかし、ビンの一つ一つに飼いかたの説明を書いたものと魚のえさがついています。そして、説明には金魚やメダカの入った ビンに石巻貝といってガラスのノリを食べてくれる貝と、魚が呼吸する酸素を出すアナカリスという水草も入れていますと 書いてありました。
これだったら私でも飼えるかもしれないと思い直し、思い切って買って帰ることにしました。本当はメダカのほうを 子供たちに見せたかったのですが、メダカは水道水で飼うのは難しいかもしれないと思い、結局無難な金魚のほうを 買うことにしました。
野田町で講演を終えると、すぐ金魚たちの無事を確認しました。大丈夫、何事もなかったように元気に泳いでいます。 しかし、小さなビンの中に4匹も入れられているので、帰り着くまでこのまま元気でいてくれるか少し不安です。
何とか金魚たちと一緒に無事に家に着きましたが、彼らをいつまでも狭いビンの中に入れておくのは可哀想だと思い、 金魚鉢を買いに出かけました。しかし、金魚鉢は意外と高いのです。躊躇していると四角い箱型のガラスケースが比較的安くで 横に売ってありました。
子供向けのかわいい絵が載っていましたので、多分子供用の金魚ケースだなと思いましたが、安いので買って帰りました。
帰って中を開けてみると、水中フィルターやエアホンプ、カルキ抜きにえさなどがセットになって入っていました。 これはますます都合がいいぞと思いながら、早速金魚たちをそれに移し、会堂に据えました。
それからは毎日彼らが元気にしているか心配で、日に何回も見に行きます。そして、元気に泳いでいる姿を見ては安心して 仕事に戻ります。
しかし絶えず、えさは足りてるか?または、多過ぎないか?水は汚れていないか?エアポンプはちゃんと作動しているか?など、 かれらの健康状態を気にしつつ、管理をする私の心配をよそに、彼らは何にも心配しないで、いつも楽しそうに泳ぎ回っています。
そういうわけだから、何を食べるか、何を飲むか、何を着るか、などといって心配するのは やめなさい。・・・あなた方の天の父は、それがみなあなた方に必要であることを知っておられます。だから、神の国とその義とを まず第一に求めなさい。そうすれば、それに加えて、これらのものはすべて与えられます。マタイ6:31〜33
金魚たちが心配しないで泳いでいるように、私も衣食住のことで余り思い煩わないで、ただ神の御心を求めていたら、神様が それらのことを心配していてくださるのだとのお約束を信じて、喜んで生きて行きたいものだと思いました。