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突然増えた扶養家族

今月から正式に母と一緒に生活することになりました。今までは兄嫁が面倒を見ていてくれましたが、宮崎の兄との2重生活と、 母の痴呆が進んで一人での介護が困難になってきたので、私の家に来ていただくことになりました。

私の家のほうはわたしが家にいることが多いので、妻と二人で面倒を見られ、比較的負担が軽いことと、 わたしが一番母に苦労をかけてきたので受け入れることにしました。

早速、我が家からデイ・ケアに通わせるために、母の住所を私の家に移し、 また郵便物もこちらに配達されるように郵便局に連絡しに行きました。

母は物の名前や状況の物忘れがひどく、最初はわたしが自分の息子だということも、自分の名前さえも、 はっきり思い出せなくなっていました。

そこで、妻がここは喜入町、私は母の次男洋明で、その妻多視子と、息子恵悟との4人で一緒に生活している、 恵悟には他に二人の兄がいることなどを紙に書いて母がいつも座る場所から見えるように、母の正面のサイドボードに張り出しました。 母はそれを日に何回も読んでいるうちに、少し分かってくれるようになってきました。

また、母は食器を洗うのが好きで、お茶を飲んでも、コーヒーを飲んでもテーブルに置いたままにして置くと すぐ洗われてしまいます。

そこで、それらを入れられるボックスを買ってきて少し高い所に置いて、飲み終えたらカップをすぐにそこに移して置き、 飲みたいときはそこから取り出して飲むようにしました。

また、母は食器洗いの洗剤とハンドソープを間違えて使ってしまいます。それで、間違えないようにハンドソープを 固形の石鹸に変えて置くようにしました。しかしそれでも、固形石鹸をスポンジにこすり付けて食器を洗ってしまう始末です。

そこで、母が食器を洗うときは食器洗剤のみを、手を洗うときはハンドソープのみを置くように 妻が気を遣って出し入れしています。

実は家には息子が買ってくれた食器洗い機があるので、そんなに洗ってもらう必要は無いのですが、母の気持ちを大切にして 洗っていただくことにし、洗っていただいた後は、妻が「お母さんありがとう。助かりました。」と感謝を表してくれています。

また、母の語彙力も落ち、お互いに会話が成り立たなくなってきているので、母ももどかしそうですが、私たちも意思が 通じ合わないジレンマを感じます。

母は自分のことを笑われていないか、自分の悪口を言っていないかいつも気にしているように思われるので、私たちは、母がたとえ どんなにおかしい行動をとったとしても、彼女の人格を傷つけないように気を遣います。人格は最後の砦、それを崩すことは絶対 避けなければならないからです。常識は通じなくなっても、愛情は最後まで通じると信じて、愛をもって接していきたいと思います。

あなたを産んだ父の言う事を聞け、あなたの年老いた母をさげすんではならない。・・・・ 正しい者の父は大いに楽しみ、知恵のある子を産んだ者はその子を喜ぶ。あなたの父と母を喜ばせ、あなたを産んだ母を楽しませよ。 箴言23:22〜25

私たちの家族に母がひとり入ってきただけで、私たちの家での過ごし方がずいぶん変わってきました。大変なことも少なくは ないのですが、出張で留守にしがちだった父を支え、3人の子供達の面倒を見つつ、苦労を重ねてきた母に最後の恩返しができればと 思って前向きに取り組んで生きたいと思っています。


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