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050515

目先にとらわれず

連休を利用して、妻と二人で妻の妹夫婦が住む福岡の小郡まで行ってきました。久しぶりの長距離運転でしたが、昔営業で 南九州を走り回っていたので、運転自体はさして大変だとは感じませんでした。

子供達が小さいころは毎年、宮崎、熊本、大分を通って家内の実家の福岡県豊前市に遊びに行っていました。12月31日 私が仕事を終えて家に帰るのを首を長くして子供達と妻が待っています。箱型のライトエースには旅行の荷物が積み込まれ、 後ろの座席は倒されて子供達がいつでも寝られるように布団が敷いてありました。

私は休むまもなく車に乗り込むと、はしゃぐ子供達の声を後ろにし、妻と会話を交わしながら福岡目指して走り始めます。

豊前市へは当時はまだ高速が通じていなかったので、鹿児島から宮崎のえびのまで高速で行き、そこから一般道で、 加久籐峠を通り人吉へのループ橋をぐるぐる回りながら登り、球磨川沿いの川べりをだらだら走り続けて八代に出て北上し、 一度福岡の久留米まで走って、それから九州を横断し、山越えをして日田を通って大分の中津に出、また北上して福岡県に入るので、 400キロ近いドライブになり、全部で9時間程もかかっていました。

一度は約8時間ほど走り、ようやく大分の中津に入ってほっとしたとき、当時3歳ぐらいだった恵悟が、「お父さん,もう僕疲れた。 お家に帰ろうよ。」と言ったので大笑いをしたことがありました。久しぶりにそれらのことなどを思い出し、昔を懐かしみながら 妻と二人だけの会話を楽しみつつ、福岡に向かいました。

私たちは福岡で1泊して、あくる日帰途に着きました。高校生の恵悟が熊本のキャンプに参加していたので、熊本インターで 高速を下り、キャンプ場のホテルまで迎えに行きました。

彼が車に乗り込むと、楽しくて恵まれたキャンプの様子を、盛んに興奮した口調で話してくれました。聞きながら私は大切な連休を、 勉強もしないで丸々キャンプで潰したのだから、早く気持ちを切り替えて、連休明けの試験のことを考えないと いけないだろうと思いました。

車は熊本から八代を通って人吉に向かいます。長男が高校生のころに高速が繋がり今では昔と違って、 ずいぶん早くなりましたが、山越えになるので、その間23ものトンネルを通らなければなりません。そのトンネルの多さには 運転していてうんざりさせられます。

最初このトンネルを通った時、長男がトンネルの名前を順番に一つ一つ覚え始めました。多分退屈さと、これらのトンネルの名前が、 馬廻(まめぐり)トンネル、生名子(おいなご)トンネル、鮎帰(あゆがえり)トンネル、八丁田(はっちょうだ)トンネル等 聞きなれない変わった名前のものが多かったせいもあったのでしょう。

その時も、私はこんなもの覚えてもしょうがない。頭を使うだけ損ではないかと思ってしまいました。しかし、 長男は悲壮感を持って勉強するのではなく、楽しみながら頭を使い勉強をしたいという私とは違う考え方を持っているようでした。

彼は受験科目が理科2科目で物理と化学を選択していたにもかかわらず生物まで勉強して、センター試験は 3科目とも受験してきました。余裕があってほかの科目まで勉強するのではなく、まったく余裕がなかったのに、 そのようなことをするのでびっくりさせられます。

しかし、私たちは目先のことを心配し、自分で思い悩みながら自分の人生を切り開いて行こうとします。しかし、最終的には すべて主のご計画がなっていくのです。

人は心に自分の道を思い巡らす。しかし、その人の歩みを確かなものにするのは主である。 箴言16:9

余り目先にとらわれず、支配者なる主との関わりを大切にしつつ、 雄雄しく大胆に前向きな人生を送れたら素晴らしいと思います。


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