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050612

友の回復を祈る

中学時代の友達のN君から、夜電話が入りました。「夜分ごめんな。実は同級生のU君が食道がんで入院したんだ。 昨年ご夫婦で人間ドッグに入ったときはなんともなかったらしいのに。・・・」

U君は、小学6年のとき奈良県から引っ越してきました。彼とは社宅が隣通しだったのでいつも一緒に学校に行き、 一緒に遊んでいました。彼は小学時代から背が高かったので、私たちは先生に大政、小政と言われていました。

彼は大学を卒業してからNHKのアナウンサーになり、お仕事の関係で各地を転々としていましたが、昨年NHKを退職して、 NHKのアーカイブスというビデオ等資料を管理する会社で第二の人生を始めたばかりでした。

N君の話によると、U君は最近、喉の調子が少し悪いので風邪を引いたのかしらと思って病院に行かれたそうです。すると、 食道がんという診断で、即入院が決まりました。進行が早く手術ができない状態らしくて、抗がん剤を打ってうまく進行が止まったら、 手術しましょうと言われたそうです。

N君は、君なら彼のためにお祈りできるのではないかと思って、 夜分失礼だと思いながら電話したんだといって電話を切りました。

私はN君の話を聞いて大きな衝撃を受けましたが、U君自身のショックは如何ばかりだろうと思いつつ、 彼の癒しのために真剣に祈りました。

そして、彼が病室にパソコンを持ち込んでいることを聞いたので、彼にメールを送ることにしましたが、彼は多分 それを見られるような状態ではないだろうから、読んでくれないだろうと、半ばあきらめていました。案の定、しばらくは 応答がなかったのですが、数日後、彼が病魔と闘いながら、苦しみの中から以下のようなメール送ってくれました。

「励ましのメールありがとうございました。30日(月)から抗ガン剤と放射線の治療が始まりました。抗ガン剤の副作用が 想像以上に厳しく、襲ってくる激しい吐き気に悶絶しながら、ただただ点滴が落ちるのを見るだけという日が続いていましたが、 きょう辺りから、どうやら起きあがれるようになりました。進行が早く、リンパ節に転移していると聞いたときは、死を覚悟し、 妻やまだ独立していない二男の行く末だけを案じていましたが、副作用と闘う内に、何とか無事手術が出来るような状態になって 生還したいという気持ちが強くなってきました。病気をしてから、昔のことを思い出すことが多くなりました。でも、思い出すのは 大きな出来事ではなく、例えば、屋久電の社宅の佐多君の家の庭は雨が降った後、よく水がわき出ていたなとか、学校へ行く 橋の上から見た太刀魚はきらきらと輝いて綺麗だったなとか、いうたわいもないことばかりです。回復したら、是非、いろいろと 話をしましょう。」

彼が私を愛しているから、私は彼を助け出そう。彼が私の名を知っているから、私は彼を 高く上げよう。彼が、私を呼び求めれば、私は彼に答えよう。私は苦しみのときに彼と共にいて、彼を救い彼に誉れを与えよう。 私は、彼を長い命で満ちたらせ、私の救いを彼に見せよう。詩篇91:14〜16

私は彼が、彼をこよなく愛しておられ、共に苦しみを負い助けて下さる主、癒しの御業を行ってくださる愛の神を 見出すことができるように心から祈ります。

癒し主なる神様によって、一日も早く回復しますように。


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