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050703

神の恵みを満喫する

次男が久しぶりに東京から帰ってきました。大手の家電メーカーに勤めている彼は、普段は新商品開発のため遅くまで 会社に残って忙しく仕事をしています。

しかし、新商品の販売がスタートすると、開発の谷間とかいって、少しは休みが取れるようで、6月30日の新商品の発売日を 前にして、27日に里帰りして来ました。

かねては忙しくてのんびりする暇もないだろうからと、28日は某ホテルのパノラマ展望温泉へ連れて行きました。ここは 長男が帰ってきたときも一緒に来たところです。

平日でもあったので、広いきれいな温泉には私たち二人しかいませんでした。そういえば長男と来たときも 貸しきり状態だったのを思い出し、これで経営が成り立つのかな、なんて要らぬ心配をしました。

誰もいない温泉で身体を洗った後、二人は露天風呂に出て、眼下に広がる鹿児島市の町並みや対岸にそびえる桜島、 またその間を行き来する船々を眺めながら、ゆったりした気持ちで久しぶりの親子の対話を楽しみました。

帰りにどこか行きたいところがあるかと彼に聞いたら、指宿の砂蒸し温泉に行って見たいとのこと。東京にいると、よく鹿児島の 砂蒸し温泉の話題が出るそうですが、彼は一度も行ったことがないので、一度は行ってみたいと思っていたということでした。

(温泉好きの私にとっては願ったり叶ったりで素晴らしい展開です。しかし、温泉があんまり好きではない妻には少し申し訳ない 気はするのですが、)それで、彼のために(温泉なので)一肌脱いであげることにしました。

明くる日は妻を家に残し(奥さん、ごめん)、息子と二人で指宿に向けて意気揚々と出かけました。温泉に着き、 早速浴衣に着替えて、砂蒸し温泉場の砂浜に出ました。

砂浜には、「干潮時には海岸の海水温度が85度にもなるので、気をつけてください。」と立て札が立っていました。そういえば、 冬場に来ると波打ち際に湯気が立っているのを良く見かけたなと思いました。

ちょうどその時は満潮で、かなり波が近くまで来ていたので、息子と二人で波打ち際の海水に、恐る恐る手を触れて見ましたが、 生ぬるい程度で、大したことはありませんでした。

いよいよ、彼の初めての砂蒸しです。指定されたところに横になると、スコップを持ったおばさんや若者たちが体に 砂をかけてくれます。

全身が温泉の熱と、身体に積み上げられた砂の重みで息苦しく感じます。しかし、すぐにその感覚にも慣れ、全身を包み込む 気持ちよい暖かさに、うっとりした気分になれました。

砂の中に埋もれて、ぼんやりしていると静寂の中に、ザブン、サラサラサラサラと波が寄せてはかえす音と、サクッサクッと 少し離れたところで砂をかけるスコップの音が聞こえてきます。

15分もすると体中がほてって来て、それ以上入っておられなくなり、砂から這い出しました。濡れた浴衣に通り過ぎる風が 心地よく感じられました。

次男に感想を聞いてみると、砂のあちこちから顔だけ出ているのがなんとも異様な感じだったねといいながらも、気持ちよかった といって、満足した様子でした。二人は神による自然の恵みを満喫しながら帰途に着きました。

主よ。あなたのみわざはなんと多いことでしょう。あなたは、それらをみな、知恵を持って造って おられます。地はあなたの造られたもので満ちています。詩篇104:24

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