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050717

大空に羽ばたけ

7月10日朝起きて教会玄関のツバメの巣を見てみると、もぬけの殻になっていました。

昨日まで玄関前の床に落ちていた糞も全くありません。多分、昨日のうちに5羽の雛は巣立って行ったのでしょう。

思えば6月18日に卵の殻が落ちていて、雛が孵ったのを知ってからわずか20日あまりで成鳥となって 飛んでいく成長の早さには驚きかされます。

最初落ちている殻を見つけた時点では、雛たちは巣の中にすっぽり隠れて、何羽孵ったのかさえも全く見えませんでした。 しかし、数日で顔じゅう口だらけの雛5羽が盛んに親鳥にえさをねだる様子が見られるようになりました。

そして、見る見るうちに、白いかわいい胸が見えるようになって、日に日に大きくなっていきました。そして、あの大きかった巣も、 5羽の雛ツバメが入るのには窮屈になってきて、中で押し合い圧し合いしているのが見えるようになりました。 そして、ついに昨日巣立ちを迎えたのです。

今日からは、もう彼らの糞の掃除をする必要はなくなりました。また、車も彼らの糞を気にすることなく、教会の玄関前に いつでも自由に止められるようになりました。

しかしながら、毎日ピーピーなきながら親鳥のえさを求めていた、彼らが去った空っぽの巣を見上げると 一抹の寂しさはぬぐえません。

一方、大空に巣立って行った彼らにとっては、小さく窮屈な巣での生活から、開かれた大空を自由に飛び回れるようになれた 感動は大変なものがあろうと思います。

しかし、私にもこれに似たような経験があります。それは牧師になる前、まだ営業マンをしていた頃、私は毎日毎日が 予算との戦いで、売り上げのことが片時も頭から離れず、夢の中までもそれにうなされることさえありました。何をしていても 商売のことから解放されることなく、今考えるとずいぶん狭い窮屈な世界の中だけで生きていました。

しかし、そのような中で、聖書に出会い、私にとってはおよそ想像もしていなかった全く新しい、とてつもない広い世界を 発見しました。

そこでは全世界を作られた神が、「私はあなたを愛している、私の目にはあなたは高価で尊い」と言われ、小さい世界で 一喜一憂することなく、私を信じて大空へ羽ばたきなさいと誘っておられ、愛の神に委ねるように語りかけていました。

あなたは知らないのか。聞いていないのか。主は永遠の神、地の果てまで創造された方。 疲れることなく、たゆむことなく、その英知は測り知れない。疲れた者には力を与え、精力のない者には活気をつける。若者も疲れ、 たゆみ、若い男もつまずき倒れる。しかし、主を待ち望む者は新しく力を得、鷲のように翼をかって上ることができる。 走ってもたゆまず、歩いても疲れない。イザヤ40:28〜31

小さい世界だけに目を向けていた私が、全宇宙の創造者に出会ってからは人生観が一変し、以前のように小さい、目の前のことで 一喜一憂する必要はなくなりました。そして、すべての問題を、自分の小さな能力に頼らず、全能なる神に祈り委ねて歩めるようになり、 そのことによって心を大きな平安が覆うように変わりました。

私が大空に飛び立つ経験をしたその時、思わず叫んだ言葉が、「今までの1ヶ月より、今日1日のほうがずっと素晴らしい。」でした。 ただ、口をついて出ただけで、何を基準にかよく分かりませんが、きっとつばめたちも同じような思いを持ったことでしょう。

あなたにも素晴らしい大空が開けています。あなたを愛しておられる神を、是非発見し、狭いあなたの小さな世界から飛び出して 見てください。


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