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050828

人の性格は変われるか?

先週もお話したように、私は勉強大嫌いな子供でした。兄弟3人で遊んでいて、母が「あなたたち、遊んでいるのなら仕事の加勢を しなさい。」と怒鳴ります。すると、兄と弟は急いで自分の机の前に座り勉強の真似事を始めます。私は、勉強は真似事さえも したくないので、のこのこと母の加勢をしに出てゆきます。

兄は頭が良かったので、誰にも負けるなと強く言われて、勉強をさせられました。しかし、私の時になると、最初からあきらめて それを言わなくなりました。

兄が大学に行くようになって、弟と2人で勉強するようになってからも、彼が勉強している横で、ふすまを少し開けて、父親が 見ているナイターを盗み見していました。時々弟から「お兄ちゃん。勉強しなくていいの。」といわれるような情けない兄でした。

そのような勉強嫌いな私も福岡のS大学に行き、50人の学生寮に入ることになりました。

大学でも特に勉強をするでもなく、ただだらだらと毎日を寮で遊んで暮らしました。1年でぼろぼろ単位を落とした私は、 良い成績を取ることよりも、最低ラインの成績でも4年で卒業することに目標を変えました。

大学の一年生を終わる時、寮長から特別の表彰を受けました。

表彰状「あなたは、1年間学校へも行かず、ひたすら寮の番人として寮にいてくれたので、ここに表彰いたします。」寮始まって以来、 後にも先にもない特別???表彰でした。

ある時、寮に突然父親が訪ねてきました。福岡出張のついでに寄ってみたということでしたが、折角遠方から訪ねて来てくれたので、 私のいきつけの喫茶店に連れて行きました。

そこでは普通に親子の会話をして1時間ぐらいで別れました。しかし、父は帰ってから母に「おい、あいつは昼間だというのに、学校に 行かずに寮にいたぞ。喫茶店に行ったら、皆彼の知り合いのようで、しょっちゅう行ってる様子だったぞ。」と伝えていました。

私は勉強が嫌いなだけでなく、本を読むことも机の前に座ることも、とにかくじっとしていることができない性質でした。

そんな私が社会人になって、クリスチャンになった時から、別人のように本を読み始めました。後ろポケットには必ず携帯用の聖書を 入れておき、バスに乗っていても、歩きながらでも、また車の運転中信号を待つわずかな時間でも、それを取り出して食い入るように 読みました。

さらに、三浦綾子さんが書いた小説や随筆が好きで片っ端から読み漁りました。それからどんどん他の人が書いた本も 読むようになり、小遣いのほとんどを本代に使うようになりました。

それを見た母から、「親がお金を払う時は何にも勉強しないで、今頃になって。」なんて言われました。

勉強が嫌いで、作文を書くなんて全く苦手だった私が、今では毎週本に囲まれた部屋で、このように作文(アドナイ・エレ)を 書いていることが自分でも信じられないぐらいです。

誰でもキリストのうちにあるなら、その人は新しく造られた者です。古いものは過ぎ去って、見よ、 すべてが新しくなりました。Uコリント5:17

キリスト教という宗教が人を変えるのではなく、イエス・キリストを信じることによって得る、生けるキリストとの出会いが 人を造り変えるのです。


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