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050925

生かされている私たち

今年の3月末に、ふとした思い付きで、旅先で売られていた金魚を買ってきてから、早半年が経とうとしています。金魚たちも今では ずいぶん大きくなってきれいな容姿を見せてくれます。しかし、思ったより彼らに振り回されていることが多いことを発見します。

生き物を飼うというのは小さな金魚でさえも、こちらの愛が試される思いがします。2〜3日に1回は水槽の水を半分ほど 替えなければなりません。そのために、水道水を汲み置きしておく必要があります。最初は大きな広口ビンで水を汲み出していました。 しかし、これが結構面倒くさい仕事で、滑らないようにしっかりビンを握って水槽から水を慎重にくみ出さなければなりませんでした。 しかし今は、ストーブに灯油を入れるとき使うポンプ様のものを買って来たので、幾分楽できるようにはなりました。

また、もちろんえさも忘れずに毎日入れてあげなければなりません。自分の食事の世話全般を妻にしてもらっている私が、 えさをやり過ぎないように、またひもじい思いをさせないように金魚の食べ物のこと毎日考え、世話をするなんて 到底考えられなかったことです。

さらに、水中からぽこぽこ空気を出して酸素を供給しているポンプも、ちゃんと作動しているか確認しなければなりません。 一度は金魚たちが水中に口を出してパクパクしているのを見て、コンセントが外れているのに気付き慌てて入れなおしたことが ありました。

ですから、台風などで停電になった時などは、自分達は暗い中で不便な思いをしているにもかかわらず、金魚たちのポンプの方が 気になり、真っ暗な中を1階まで様子を見に降りて行かなければなりませんでした。また、水を浄化するためのフィルターも 汚れていないかを確認し、時々変えてあげなければなりません。

つまり、金魚は観賞用に人によって改良されたものなので、自然界で、自分でえさをとって生活していくことはできないらしくて、 人が100%世話をしてあげなければ生きて行けないようになっているそうです。

そんな彼らが、何不自由なく気楽に生きておられるのは、ひとえに私の愛と労苦に支えられているからであり、少しは私に感謝して 欲しいものだと思います。

しかし、聖書はそれと同じように私たちも神によって造られ、生かされていると教えてくれます。神様は空気を与え、水を与え、 食べるためにいろいろな栄養分をもつ食物を備えて与えてくださいます。私たちは神様の助けがなければ一瞬たりとも 生きてゆけない存在なのです。

それなのに、私たちはそれらを当然のように受けて、感謝もせず、いかにも自分の力で生きているかのように生活します。 私たちに必要なことは、私たちを造り生かしておられる神様を正しく認識し、創造者なる神様と正しい関係を持つことです。

そういうわけだから、何を食べるか、何を飲むか、何を着るか、などと言って心配するのは やめなさい。こういうものはみな、異邦人が説に求めているものなのです。しかし、あなた方の天の父は、それがみなあなた方に 必要であることを知っておられます。だから、神の国とその義とをまず第一に求めなさい。そうすれば、それに加えて、これらのものは すべて与えられます。マタイ6:31〜33

私も金魚に習って、さまざまなことを思い煩わないで、私を愛し、生かしてくださっている神様との関係をしっかり作っていくことを 日々求めて生きたいと思います。また、ひとりでも多くの人が、人生で最も重要なこの事実を知ることを願います。


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