051002
長男の帰省
久しぶりに東京の大学病院に帰ってきた長男は、研修医や若い医師に教える立場になり、かなり忙しいようで、なかなか連絡を 取ることができません。しかし先日、彼から何とか休みを取れたので4泊5日で帰ってくるとの連絡がありました。
早速、私と妻とは彼が帰ってきた時、どこに連れて行くか、何を食べさせるかと思案を始めます。妻はそのために食料を買い貯め、 私はいつどこに連れて行くかを計画します。
彼が空港バスで喜入に着く時間をあらかじめ調べようと夫婦でバス停に調べに行きましたが、先日の台風でやられたのかバスの 到着時間が書かれた紙が、破れ、はがれて読み取れません。仕方がないので、慣れないインターネットで調べて、時間前にバス停の 近くまで行って車で待機していました。
やがてバスが着いて彼が大きな荷物を肩にかけ、バスから降りてきました。車をバスの後ろにスーッと着けると、彼が驚いた様子で、 ここまで迎えに来てくれているとは思わなかったと言って車に乗り込んできました。
家までは荷物を持って歩くと結構な距離あるのに、彼は遠慮して、決して迎えに来てくれとは言わないで、いつも歩いて帰って 来ていました。
家に着くと積もる話もいっぱいありますが、彼が昨晩は2時間ほどしか寝ていないというので、「さあ休みなさい、休みなさい。」 と急かしてゆっくりするように勧めます。
これは長男にも、次男にも言われることですが、「お父さん、お母さん、僕は家に休みに帰って来ているのだから、余りあちこち 連れて行く計画を立てないでね」と。
それでも山上にあるホテルの天然パノラマ温泉に連れて行き、二人でサウナに入ったり、鹿児島市を一望できる露天風呂に 入ったりしながら、じっくり仕事のことや彼の将来のことなどお話できました。
妻は彼に食べさせようといろいろな料理を作りますが、計画が多くて、結局全部は食べさせ切れなくて、毎回彼が帰った後、 私たちがしばらく食べることになります。
帰る時は遠慮する彼を空港まで送って行き、一緒に食事をしたりして別れを惜しみます。長男も、次男も年に一度、家に帰って 来られるかどうかの忙しい身ですから、どうしても帰ってきた時は、過剰接待になってしまいがちで、彼らをゆっくりさせられたか どうか後でいつも反省します。
しかし、考えてみると、私と両親の間も同じようでした。私が結婚し、3人の子持ちになった後も、時々実家に帰ると、お前は ぼた餅が好きだったから、ぜんざいが好きだったからと言って、よい歳のおじさんの私に、それらのものを作って食べさせてくれました。 親の愛というのはうっとうしくなる事もありますが、ありがたいものです。
してみると、あなた方は、悪い者ではあっても、自分の子どもには良い物を 与えることを知っているのです。とすれば、なおのこと、天におられるあなた方の父が、どうして、求める者たちに良い物を 下さらないことがありましょう。マタイ7:11
私たちは自分の能力を見て、失望したり絶望したりしてしまいます。しかし、全能なる天の神様が、「子よ、自分で悩まないで、 父である私にその問題を持ってきなさい。あなたの必要を私に祈りなさい。」と愛を持って語りかけておられるのです。
あなたも、「天の神様。私を助けてください。」と自分の問題を持ち出して素直に祈ってみてください。父の愛を体験する素晴らしい チャンスとなることでしょう。