メインページ メッセージ集>アドナイ・エレ051009

051009

家は家、他所は他所

子ども達の2学期が始まったかと思うと、早いものでもう運動会です。運動会シーズンになると、幼稚園や小学校、中学校から 太鼓をたたく音や練習の声が聞こえてくるようになります。

それに、運動会シーズンになると、近頃は子ども達が登校時に、水筒を下げていくように変わりました。私たちの子どもの頃は、 のどが渇くと水道に走って行って、水をがぶ飲みしていたのに、わざわざ水筒に水を持って行くなんて大変だなと思います。

しかし、よく考えてみると、わが家の高校生の3男も毎日せっせと水筒に麦茶を入れて学校に持って行きます。

そこで彼に聞いてみました。「なぜ、わざわざ麦茶を持っていくの?」すると、「昼食の時、わざわざ水道まで、水を飲みに 行けないから持って行っているんだ。」との答えが返ってきました。ああ、なんと贅沢な。

そこで、ふと子ども達の水筒の中身は何だろうか、水なのか、麦茶なのかとの疑問がわいてきました。

それで、子ども達が登校する時、緑のおじさんをしながら何人かの子供たちに聞いてみました。

「ねえねえ、その水筒の中には何が入っているの?」

すると、子ども達からは「これ、ポカリスェットだよ。」「アクエリアスだよ。」との返事が返ってきました。

「へえ、贅沢だ〜。お水か麦茶だと思ったのに。みんなそうなの?」と聞いたら、「ううん。麦茶を持ってくる人もいるけど、 ほとんどがスポーツ飲料だよ。私も前は麦茶だったけど、ポカリに変えたの」とのこと。

多分、みな最初は水か麦茶だったのが、スポーツ飲料を持ってくる子が出て、それからみんなに広がっていったのではないかと 勝手に想像しています。

今の保護者の方々は、昔と違って、周りを見て「みんな持っているのだったら買ってあげよう」とか、「みんなやっているのだったら やらしてあげよう。」とかで判断しているように感じます。

昔の家庭ではそうではありませんでした。子ども達が、「○○チャンや××君もみんな持っているぼくも買ってよ。」と言っても、 「家は家、他所は他所、○○チャンちは○○チャンちでしょう。家ではそんなものは買わない。」と言って断られました。

昔の家庭には「家風」というものがあって、そこにはお父さん方のポリシーが込められていて、みんなが持っているとか、 みんなやっているとかで動かない信念がそこにはあったように思います。

今こそ、自分の子どもにとって何が必要で、何が必要でないかを、そのつど判断して、周りに流されない家庭のあり方が 重要になってきているのではないでしょうか。

私が、私の父には、子であり、私の母にとっては、おとなしいひとり子であったとき、 父は私を教えて言った。「私のことばに心を留め、私の命令を守って、生きよ。」箴言4:3〜4

混乱の時代の今こそ、お父さん方、お母さん方は周りに流されないで、自信を持って子どもを育てていただきたいと思います。


Previous(051002号)目次Next(051016号)

◇アドナイ・エレ トップへ

◇ホームへ戻る

集会案内 今週のひとこと 牧師紹介 地図 リンク集 ポリシー