051016
たくましく育て
喜入小学校で秋晴れのもと運動会が行われました。私たちも教会での礼拝を終えて、午後から見に出かけました。
子ども達と約束していたこともあり、子ども達は私を見つけて喜んでくれましたが、何人かは、「どうして午前中に 来てくれなかったの、私の出番はもうほとんど終わってしまったのよ。」と言い、「来年は朝から来てね」と念を押されました。 しかし、礼拝とかぶるため、これだけはどうしようもありません。
放送係は山下君がしていました。声が良く通り、説明も上手で、最初は先生がしているのかと間違うほどで、競技だけでなく、 放送をも楽しめました。
プログラムで特に印象に残っているのは、５,６年生による組み体操です。ピラミッドを作ったり、扇を作ったり、 揺れる波を表したりと、みなが一生懸命、自分の持ち場を守って頑張っていました。
特に、子ども達が前転をしたり、ピラミッドを作ったりする度に体操服が土で汚れていきます。しかし、子ども達が土で 汚れながらも気にしないで必死にがんばっている姿を見ると、最近は子ども達が土まみれになって遊ぶ姿をほとんど 見かけなくなったこともあり感動しました。
私たちが小さい時は、体操服もユニホームもなく、普段着でソフトボールや相撲をして毎日真っ黒になって遊んでいました。
特に私はヘッドスライディングが得意で、いつも滑り込んで洋服を汚し、 ズボンの中まで土や小石が入ることも日常茶飯事でした。
また、毎日のように相撲をして、真っ黒になるまで遊びました。夕方になると、仕事を終えて帰るおじさんたちや天秤棒を担いだ 豆腐屋のおじさんなどが足を止めて、私たちの対戦を見守ります。
私は胴長短足で足太と体型にも恵まれ、相撲には自信があり、それなりに強かったので、私が対戦していると「いよ〜、若乃花」 とおじさんたちから声が飛びました。
当時は若乃花、朝潮の全盛期で、特に若乃花の強さが群を抜いていました。気を良くした私はいつまでも相撲を取り続け、 家に帰るのがいつも遅れて、しょっちゅう怒られました。
しかし、どんなに汚れて帰っても、洋服の汚れのことで怒られたことはありませんでした。子どもは真っ黒くなって 遊ぶものだという常識が浸透していたからだと思います。
それに比べて、今の子ども達は、真っ黒く汚れるまで、外で遊ぶという事がなくなってきました。家でテレビゲームをするか、 塾に行って勉強するか、習い事に行くかして、外での遊びが極端に減ってきたので、 目に見えて体力の低下傾向が顕著になってきました。
また、先週書いていた、今の子ども達は運動会練習が始まると、スポーツ飲料の入った水筒を持って学校に行くように なるとの記事を、東京の大学病院に勤務する私の息子が読んでびっくりしました。
今は子ども達に糖尿病が多くなってきているので、 運動会練習では水や麦茶などに切り替える必要があることを話していました。
子ども達の体力や健康のために、私たち大人にも一考の余地があるのかもしれません。
訓戒を大事にする者はいのちへの道にあり、 叱責を捨てる者は迷いでる。箴言１０：１７