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051113

食糧問題を考える

「世界食糧デー」って何?

「世界の食糧問題を考える日として国連が制定した日、それが毎年10月16日の『世界食糧デー』です。1979年の第20回 FAO総会の決議に基づき、1981年から世界共通の日として制定されました。世界の一人ひとりが協力し合い、最も重要な 基本的人権である『すべての人に食糧を』を現実のものにし、世界に広がる栄養不良、飢餓、極度の貧困の解決をしていくことを 目的としています。この日をきっかけとして、自分自身の生活を見つめなおし、少しでも世界の人々と共に生きる生き方を実践しようと する人が増やされていくことが『世界食糧デー』の願いです。」(日本国際飢餓対策機構HP)より

 

鹿児島でもその働きを勧めて行きたいと9年前に世界食糧デー鹿児島大会実行委員会が立ち上げられ、毎年大会が行われてきました。 今年は10月27日、サンエール鹿児島で第8回大会が行われました。

今年の大会での講演者は竹内緑さんといって、アフリカのソマリア、ルワンダ、ザイール、アンゴラなどで緊急医療活動をされて 来られて、来年再びルワンダに孤児のためのプログラムにかかわるために派遣される予定の方でした。

大会に先立って、毎年喜入地区の小学校で、大会講師がお話をしていただくことが恒例になってきました。今年も24日生見小、 喜入小、瀬々串小の3校で子ども達に対して現地での体験談などを緑さんに話していただきました。

アフリカでは水の確保が大変で、女性や子ども達がワニがいる川から命がけで水を汲んでくる様子や、実際ワニに襲われて 診療所に運ばれてきた人のことなどの話をしてくださり、子供たちは興味深く聞いていました。

また、ソマリアは10年以上戦争が続いて学校も病院もなくなり農業もできなくなって飢餓が深刻になったということ、 アンゴラやモザンビークもやはり戦争で飢餓がいっそう進んでしまったことなど教えてくれました。飢餓には旱魃等の 自然現象だけでなく人間の愚かさが作り出してしまう部分も多くあることも知りました。

学習会の最後に、アンゴラに住む11歳のアブディ君のお話をしてくれました。彼のお父さんとお母さんは戦争と飢餓で なくなったので、彼は朝早く緑さん達の診療所に来て、雑用などの仕事をして、それから学校に行き、午前中で学校が終わるので、 午後はまた事務所に来て夕方まで働いて彼の弟や妹の生活を支えているということでした。

そのアブディ君が、学校で月1回程度の割で栄養補給のために配られる、ビスケット3枚のうちの1枚を緑さんにあげようとした 話など、自分が貧しいのに大切なものを人にあげようとする彼の優しさに子ども達も感動していたようでした。

講演のあとたくさんの子供が募金箱を欲しがり、持って行っていた募金箱はすぐになくなってしまいました。さらに、明くる日 近所の子どもがお友だちの分まで貰いに来ました。

また、2人の男の子が「今まで貯めていた募金です。」といって教会まで、届けてくれました。アフリカでのお友達の様子を聞いて 自分のできることを精一杯しようとする子ども達の純粋な気持ちに感動させられます。

「すると、その正しい人たちは、答えて言います。『主よ。いつ、私たちは、あなたが空腹なのを 見て食べるものを差し上げ、渇いておられるのを見て、飲ませてあげましたか。・・・・』すると、王は彼らに答えて言います。 『まことに、あなた方に告げます。あなた方が、これらの私の兄弟達、しかももっとも小さいもの達の一人にしたのは、 私にしたのです。』」マタイ25:37,40

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