051225
愛の贈り物
メリークリスマス、クリスマスおめでとうございます。
早いもので、喜入町に来て12回目のクリスマスを迎えました。讃美チーム「カリス」の方々もほぼ毎年お出でいただき、 素敵なコーラスを聞かせて下さったことを感謝しております。
今の時期は世界中、クリスマスでにぎわっています。日本でも方々にクリスマスのイルミネーションが輝き、街を歩くと いたるところからクリスマスソングが流れてきて、街はクリスマスの雰囲気で覆われています。
しかし、残念ながら日本では、クリスマスの本当の素晴らしさを知らないで、 ムードだけを楽しんでいるようなところも多分にあるように思います。
クリスマスとは神の御子が私たちの救い主となるために、人となって生まれてきてくださったことをお祝いする時なのです。 クリスマスケーキはイエス様のお誕生をお祝いする誕生ケーキで、クリスマスプレゼントは神様が私たちの救いのためにひとり子を 与えてくださったことを感謝して、自分のもっとも大切なものを大切な相手に贈り合うものなのです。
オー・ヘンリーの書いた物語に「賢者の贈り物」というのがあります。今年も教会学校の子ども達が、子どもクリスマス会で その紙芝居をしてくれていました。
それは、小さなアパートに住んでいるジムとデラの貧しい若い夫婦の物語です。デラは愛するジムにクリスマスプレゼントを 贈りたいと思いながら一年間コツコツ貯めてきたお金がありましたが、それでは何にも買ってあげることができません。そこで、 彼女が自慢にしてきた長い髪の毛を売ってジムにプレゼントを買ってあげることにしました。
髪の毛を売って作ったお金を持って、デラはジムが持っている金時計に合う鎖を探し回りました。ジムはおじいさん、お父さんと 受け継がれてきた金時計を持っていましたが、鎖がなくてぼろぼろのひもで吊られていたからです。そこで、彼女はジムの 金時計に合いそうな素敵なプラチナの鎖を見つけて買って帰りました。
一方、ジムのほうは彼の一番大切にしてきた親から譲られた金時計を売って、 デラの素敵な髪の毛を飾るためにべっ甲の櫛を買って帰りました。
ある意味ではもったいないことをしたように思えますが、プレゼントとは自分の大切な相手に自分の最も大切な物を贈ることであり、 二人の贈り物はすれ違ったけれど、二人の贈り物の背後にある愛はしっかり贈られました。本当の愛のプレゼントとは自分の 大切なものを贈る姿勢にあると思います。
クリスマスは、神様の大切なひとり子を私たちに贈ってくれた神の愛を喜ぶときなのです。
神は、実に、そのひとり子をお与えになったほどに、世を愛された。それは御子を信じる者が、 ひとりとして滅びることなく、永遠のいのちを持つためである。ヨハネ3:16
また、神のひとり子イエス・キリストは私たちのためにご自分のいのちを捧げてくれました。すなわち、私たちの救いのために、 私たちの罪を負って、身代わりとなって十字架にかかって死んでくださったのです。それほどまでにイエス様は私たちを 愛してくださいました。
キリストは、私たちのために、ご自分のいのちをお捨てになりました。それによって私たちに 愛がわかったのです。ですから私たちは、兄弟のために、いのちを捨てるべきです。Tヨハネ3:16
本当のクリスマスの意味を知り、神の愛を現実に体験する時に、自分の最も大切なものを喜んで他者に贈る事ができるように 変えられるのです。