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060226

真に尊敬されるべき人

先月から今月にかけて7つの小学校で講演させていただきました。講演が始まるまでと、講演が終わってから、校長先生方とお話を する時間があり、そのとき先生方からお伺いするお話も非常に楽しみで、毎回出かけております。

ある小学校の校長先生は、お父さんが小学校2年のとき亡くなられたので、お母さんがお一人で6人の子どもさん方を 育てられたそうです。6人もの子供さん方を育て上げるためにお母さんがなされたご苦労の大きさは思い量ることさえできません。 何回となく辛い思いをされたことでしょう。

また、同じようなお話をある高校の校長先生からもお伺いしました。先生のお母さんは朝4時から夜10まで行商をしながら子供さん 方を育てられたそうです。先生も小さい頃お母さんがいつ寝るのか分からないぐらい、いつも働いておられたそうです。子供さん方は そのようなお母さんの後姿を見て育たれたので、立派な人に成長されたのだと思います。昔のお母さん方は本当に偉大です。

それに比べ、今は45%のお母さん方が子育ては損だとアンケートに答えています。いやいや子育てに関わりながら、立派な人を 育てることは難しいことだと思います。

子育ては苦労が大きい割には余り評価されていません。しかし、それは一人ひとりの人格を育てる立派な、またとっても大切な 働きだと思います。昔のお母さん方は子供さんが立派な社会人に育ってくれることで十分満足が得られました。それが重要なことでは ないでしょうか。外で良い働きができることより、子育てにもっともっと高い評価が社会的に与えられるなら、きっと素晴らしい 子ども達がたくさん育ってくることでしょう。

また、他の小学校の校長先生はお父さんが小学校4年の時に、お母さんがその2年後に続けて亡くなられました。そのような環境の 中で、お兄さんが一生懸命働いて先生を大学まで出してくれました。また、先程の6人兄弟で育った先生もお兄さんの献身的な働きで 大学を出られたとを言っておられました。

校長先生方も立派な先生ですが、学歴も何にもない中で、自分を犠牲にして、一生懸命働いて、弟を育ててくれたお兄さん方の 偉大さを思います。このような方こそ真に尊敬されるべき人であると思います。

しかし、現在はらくして儲ける人が持てはやされ、額に汗して一生懸命働く人が評価されない傾向にあるように思います。

先日、昔勤務していた会社に立ち寄る機会がありました。そこで聞いた話に、昔衣料品屋さんして一生懸命働いておられた方が、 いま店をやめられ1日中パソコンの前に座って株をしておられるそうです。そして、私たちが一生、持つ事も見る事もできないような お金をいつも動かしていると言うことです。苦労することなしに大金が入ったり出たりする現代に危惧を覚えます。

自分の畑を耕す者は食糧に飽き足り、むなしいものを追い求める者は貧しさに飽きる。 箴言28:19

一時、お母さん方がライブ・ドアの堀江社長のような生きかたにあこがれて、子供が彼のようになることを願って育てようとする 傾向がありましたが、彼の逮捕によってそのような子育てが下火になったことを内心喜んでおります。昔のお母さん方、お兄さん方に 見習いたいものです。

その子達は立ち上がって、彼女を幸いな者と言い、夫も彼女をほめたたえて言う。 「しっかりしたことをする女は多いけれど、あなたはそのすべてに勝っている。」と。うるわしさは偽り。美しさはむなしい。 しかし、主を恐れる女はほめたたえられる。彼女の手で稼いだ実を彼女に与え、彼女のしたことを町囲みのうちでほめたたえよ。 箴言31:28〜31

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