060723
いい加減な生き方?
先日、大学の同窓会があり、夫婦で出かけました。私たちが卒業した大学は福岡なので、鹿児島在住者は少なく、20数名だけの 出席でした。ウィークデーの夜6時半からの会でしたので、会社勤めの方は時間通りには集まり難いのではないかと思っていましたら、 時間にはほぼ全員集まっていました。会社で時間厳守が徹底されているのか。あるいは、こういう宴会には率先して会社を早めに 抜け出して来ているのか分かりませんが、集まりが悪い集会をたくさん経験している私としては非常な驚きでした。
私たち夫婦はお酒を飲まないので、もっぱら食べることに専念しましたが、他の人は飲んでばかりで、ほとんど食べません。飢餓の 授業に行っている身としては、勿体無いのでついついたくさん食べてしまいました。
自己紹介はみなユニークで面白いものばかりでした。ある人は、「高校時代に見たアメリカンフットボールの魅力に取り付かれて、 アメフト部があるこの大学にどうしても入りたいと思って入学しました。入学してアメフト部に入部しようと部室を訪ねていくと、 その手前にあった少林寺拳法部の部室の前で、そこの勧誘に掴まり、断りきれなくてそこに入部しました。しかし、1ヶ月ほどして 自分には向いていないので退部させてくださいと言うと、君はソフトボールが上手だからソフトボール部に入ると、直ぐレギュラーに なれるよと言われ、今度はソフトボール部に入りました。なるほど直ぐレギュラーになれ4年間頑張ったのですが、それは部員が 足りなかっただけで、そこでは全員がレギュラーでした。」と自己紹介しました。
また、他の人は「父親にこの大学に入ってくれと懇願されて入りました。それは彼の兄がこの大学に入っていたけど、どうも学校に 行っていない様だから、お前が入って兄を監視してくれという理由からでした。彼が大学に入ると、4年生のはずの兄がまだ1年生で いました。そして、彼が大学を卒業する時、お兄さんはまだ卒業できないで、結局退学してしまいました。そして、今は故郷で塾を 開いて、『私は教育者だから』といっている。」と話していました。
みな目標のない、いい加減な生き方をしているなと思いながら、よく考えると自分が一番いい加減だった、人のことは笑えないと 思いました。
私は兄が東京の私立大学に行ったので、両親は私の能力と相談しないで、家計と相談して、お前にはどうしても国立大に行って もらわないと困るといいました。そこで、理系の好きな私は国立理系を受けるべく勉強を始めました。しかし、余り真面目でない私は なかなか成績が伸びません。受験の時、友人から福岡まで私立文系の大学を受けに行くんだけど、寂しいからお前も一緒に受けに 行ってくれないかといわれて、彼から受験願書も貰いました。それで、難易度としては国立と変わらないし、良いイメージの 大学だったので、練習のつもりで一緒に受けに行きました。すると、国立大は滑ってしまったので、行く所がなくこの大学に 入りました。後で、息子にこのいきさつを話すと、そんないい加減なことで人生を決めていいの?と言われてしまいました。
しかし、この大学で妻と知り合い、またこの大学がミッションスクールだった関係で、やがてクリスチャンになりました。 良いことばかりで、今では最高の大学に入ったと思っています。
私たちが目標を持って努力することは大切なことです。しかし、いくら自分で先のことを詳細に計画しても自分の思うように 行かないことも多いのです。また、私たちにとっては失敗のように見えたものも、最後まで見てみないと分かりません。さらに、 主に信頼して、すべてを委ねるなら、マイナスに思えることがすべて益に変えられるのです。
神を愛する人々、すなわち、神のご計画に従って召された人々のためには、神がすべてのことを 働かせて益として下さることを、私たちは知っています。ローマ8:28
あなたの道を主にゆだねよ。主に信頼せよ。 主が成し遂げてくださる。詩篇37:5