メインページ メッセージ集>アドナイ・エレ061001

061001

心機一転。やるか?

先週は3男が心機一転、真面目に信仰に、勉強に取り組もうと、坊主頭にすることを申し出、私がバリカンで刈ったことを お話しました。しかし、数日すると彼は、また同じようにだらだらの生活に逆戻りしてしまいました。尤も彼にすると、これでも随分 変わっているんだと言いたいところだとは思いますが・・・。もちろん頭を刈っただけですぐに変身できるとは思いませんが、早く 全面的に変わってくれないと受験まで時間がないだけにあせります。

そのようなことを気にかけてくれて、長男が千葉から一時帰省して彼の勉強の様子などを見てくれました。彼の志望校の過去問 (過去に出た受験問題)を時間を決めてやらせてみて彼の今の能力、またこれからの伸び代等を計ってくれました。

長男いわく、「思っていたより能力はあり、真剣に残りの時間を取り組めば可能性はある」とのことでしたが、だらだらテレビ 見ながらご飯を食べ、眠くなったら直ぐ寝てしまう彼のぜんぜん変わらない姿勢を見て、「実力はあるんだけれど、彼の姿勢を 見ていると無理だと思うから、落ちた時のことを考えていた方が良いと思う。」と言って帰っていきました。

3男は高校受験のときも、あんまり努力をしないで、実力もさほどなかったのにお兄さん達と同じ進学校に入れました。そして、 大学もお兄ちゃん達と同じ大学を目指していますが、今回はそうは行きません。最終的には努力するものが栄冠を勝ち取るのです。 今回は、彼のベストを尽くして悔いのない日々を送って欲しいと思います。

以前、アメリカ合衆国の大統領だったジミー・カーター氏の『なぜベストを尽くさないのか』と言う本を読みました。その中に彼が 原子力潜水艦計画に志願した時のくだりがありました。

面接試験は彼の良く知っている時事問題、航海術、砲術、電子工学、音楽、文学等を選ばせてくれたので、自信を持って望みました。 しかし、面接官に難しい質問を続けざまに浴びせられ、自分は大して知っていなかったと言うことをいやと言うほど思い知らされました。 面接官は食い入るような視線で彼の目を凝視し、決して笑いを見せなかったので、彼は冷や汗でびっしょりになりました。しかし最後に なって面接官が『ところで、君の兵学校での成績は、学年で何番だったのかね』と言ってくれたので、彼はようやく自分を取り戻す ことができました。彼の成績はかなり良かったので、誇らしげに胸を張って『はい、820人中59番でありました』と答えました。

『それはおめでとう』と言うお褒めの言葉を秘かに期待していたのが、見事にはずれ、その代わりに返ってきた言葉が『君はベストを 尽くしたのかね』であった。彼は『はい、尽くしました』と言いかけたが、兵学校では自分がその気になれば、もっと勉強する機会が 多く与えられていたのではないか、と言う様なことが彼の心の中を目まぐるしく駆け巡り『いいえ、いつもベストを尽くしたわけでは ありません』と答えました。

面接官は彼の顔をじっと見つめて、面接の終了を示すかのように、彼の椅子を横にくるりと回すと、立ち上がりながら最後の質問を 放ちました。それがカータ氏にとっては決して忘れることのできない言葉となりました。

『なぜベストを尽くさなかったのかね?』

彼はこのことを通して、結果よりそれに至る過程で「ベストを尽くしたか」が大切なことであることを学びました。この出来事は 彼の人生に大きな影響を与えることになりました。

イエス様も自分の賜物を最大限に生かすように努力したしもべに譬えを持って次のように言っています。

その主人は彼に言った。『よくやった。良い忠実なしもべだ。あなたは、わずかなものに忠実 だったから、私はあなたにたくさんの物を任せよう。主人の喜びを共に喜んでくれ。』マタイ25:23

私たちもやがて神様の御前に立つときがきます。そのとき私たちは結果より、与えられた能力でベストを尽くしたかどうかが 問われるのです。勤勉な者になりたいと思います。


Previous(060924号)目次Next(061008号)

◇アドナイ・エレ トップへ

◇ホームへ戻る

集会案内 今週のひとこと 牧師紹介 地図 リンク集 ポリシー