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061022

勉強何が好き?

ここ鹿児島でも、朝晩はかなり涼しくはなってきましたが、昼間はまだまだ暑くて、半そでのTシャツで過ごしています。もう 10月の半ば過ぎ、なるべくエアコンを使わないようにしようと思いますが、日中は車の中でも家の中でもまだまだ使わずに いられません。

小学校に向かう子ども達もまだ半そでで登校する子がたくさん見受けられます。この前は1年生の男の子2人が退屈そうにゆっくり ゆっくり歩いて来るので、彼らに話しかけてみました。「君たち。学校楽しい?」。すると、大きな声で「うん。楽しい。」との返事が 帰ってきました。昨今、学校でのいじめの問題がマスコミをにぎわしていますが、どうやら、彼等にはそのような問題は なさそうです。

そこで彼らに「学校の勉強で何が好き?」と聞くと、1人の子は「図工と生活」、もう1人は「図工と国語」と教えてくれました。 「ふーん。ふたりとも図工が好きなんだ。」。きっと彼らの担任の先生は図工の教え方が上手なのだろうな、興味を持てるような 教え方をしているのだろうなと思いました。

私が小学生のころ、「君は何の勉強が好きか?」と聞かれた時はいつも「体育」と答えていました。それは特別、体育が得意だった からではなくて、ただ単に勉強が嫌いだったからです。わたしにとっては体育の時間だけが唯一勉強をしなくていい時間、教室の机の 前に座っていなくていい時間だったからです。

私は外で遊ぶのが大好きでした。毎日真っ黒くなるまで遊びまわっていました。その当時は私と同じような子がたくさんいて、みなで 暗くなるまで遊んでいて、いつも「帰りが遅い」と親に怒られていました。また、宿題も兄と弟は計画的に、ちゃんと済ませて いましたが、私はなかなかしないので、母がいつも私の横に座って、見張っている所でさせられていました。

私の妻も、中学校、高校とソフトボール部のエースで、毎日真っ黒くなるまで練習をし、私と同じように、机の前で勉強するのは 余り好きではなかったと言っていました。

しかし、不思議なことに私たちの3人の子供たちは、両親とは違って、みな勉強が嫌いではなさそうです。もちろん、3人とも外で 遊ぶのも大好きですが、勉強も好きだと言います。特にみな数学と理科が好きで、それらに関してはかなりの成績を取って来ます。 ちなみに、私たち夫婦は文系の大学で知り合って、結婚したので親の影響とは到底考えられないところです。

ただ、一つ思い当たることがあるとすれば、彼らが小学校の時、6年間「○○年の科学」という理科に興味をそそるような、気負わず 楽しく学べる本を買って上げていました。3人ともそれが大好きで一生懸命読んでいて、毎月それが届くのを大変楽しみにして待って いました。それで理系の科目が好きになり、長男は医学部に、次男は工学部に行き、また3男も工学部系を目指して学んでいます。

子供のころに出会った本や、音楽や芸術のような興味を持つ出来事によって一生が左右されることになることも間々あると思うとき、 親がまた学校が、子ども達に何を提供するかはとっても大切なことのように思います。

ファミコンやテレビゲームのようなものではなく、子どもの将来を考えた良い影響を与えるものを、私たち大人は責任を持って 与える必要があると思いました。

若者をその行く道にふさわしく教育せよ。そうすれば、年老いても、それから離れない。 箴言2:6

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