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061029

額が切れた

毎朝子ども達に会うのが楽しみで教会前の交差点で交通整理をしています。先日は夜の間、久しぶりの雨が地面を激しくたたいて いました。明日、子ども達は濡れながらの登校かなと心配していましたが、朝が開けると同時に雨がすっかりやんで、薄日が差す良い 天気になりました。

そのような中、交差点に立っていると子供たちが登校を始めました。日は照っていますがまだ地面は濡れて滑り易くなっています。 そんなのはお構いなしに子ども達は信号が変わると我先にと急いできます。

そのような時、子ども達の一団が勢いよく交差点を通り過ぎた瞬間、大きな泣き声が耳に響きました。びっくりして振り向くと 1年生のT君が倒れていて、額から血が吹き出しています。あっという間に額と押さえてる両手が真っ赤になりました。それを見て 私は教会に飛んで帰り、テッシュケースを鷲づかみにして、彼の所に帰って、たくさんのテッシュで彼の額を押さえます。とりあえず 教会の方に連れて行って、次々にテッシュを変えて傷跡を押さえさせていると血は止まってきました。

T君のお兄ちゃんが「電話を貸してください。」と言って、直ぐお母さんに連絡しました。血はほとんど止まりましたが、T君は 「痛いよ〜。痛いよ〜。」と大きな声で泣き叫び続けています。しばらくしてお母さんが駆けつけて来られて、私に丁寧にお礼を 言いながら彼を病院に連れて行かれました。

明くる日、額に白いガーゼを張ったT君がニコニコ笑いながら元気に登校してくるのを見て、嬉しくなりました。思わずT君に 「良くなってよかったね。」と声をかけました。すると、お兄ちゃんが昨日のお礼を言いながら、「お母さんから」と手紙を差し 出しました。それには、昨日のお礼と日ごろ私が交差点で安全指導してくれるので安心して子供を送り出せる旨書いてありました。 それを読みながら、私もさらに気を付けて子ども達の安全登校を見守って行きたいと思いました。

さて、私の長男が幼稚園生のとき、交差点を渡っていて左折して来た大型トラックに引っ掛けられて、救急車で病院に運ばれた ことがありました。幸い右足に傷跡が残った程度で大事には至らなかったので、ほっとしました。

後ほど自宅に謝りに来られたトラックの運転手さんの話によると、車の上から子供が全く見えなかったとのことでした。確かに 大きなトラックからは小さな子供が死角に入ると全く見えなくなってしまいます。そのような事故が少しでもなくなるために、私の 小さな働きがお役に立てたらと思いながら、毎日交差点に立っています。

また、ここの交差点は駅が近いことと、朝市があることで、子ども達の登校時間は混雑します。特に、駅に送って来る車は電車の 時間があるので、強引に走りこんでくることがあります。また、朝市に来る車でも、道に止めたまま買い物をする人も見受けられ、 子ども達が、危険な状況に遭遇することも間々あります。

そのような中で、子ども達が大きな事故もなく、無事に今日まで守られてきたことを心から感謝しています。今後も、いつまでも 子ども達の明るい笑顔が見られ続けられるように、すべての支配者なる主にお祈りしつつ、この働きを続けたいと思います。

主は、すべての災いから、あなたを守り、あなたのいのちを守られる。主は、あなたを、行くにも 帰るにも、今よりとこしえまで守られる。詩篇121:7〜8

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