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070121

半成人式

1月16日喜入小で行なわれた半成人式で、半成人を迎える子ども達に「夢と希望について」の講演をして欲しいとの依頼を 受けていたので、妻と二人で出かけました。

式典の20分ぐらい前に学校について校長室で校長先生や教頭先生とお話をしていると、担当の先生が「準備が出来ましたので」と 迎えに来られました。

会場の体育館に行くと、4年生54名の子ども達、その横に保護者が並んで座り、そのほかの保護者の方々は後ろの席に座って開式を 待っていました。そして、校長先生と私たちが入るとすぐ式が始まりました。

まず、10名ずつの子ども達が前のひな壇に座り、その中から一人ずつ講壇に立って発表を始めました。とにかくびっくりした事は、 子ども達一人ひとりが堂々と原稿も見ないで会衆の方を向いて話し始めたことです。「エエッ、4年生ってこんなにしっかりして いるの?」と言うのが、私が最初に持った感想でした。私たちの4年生の頃はもっとボーッとして、幼かったように思います。多分大勢の 前に立って、もじもじしたり、下を向いて恥ずかしがったりが普通だったのではないかと思います。

そして、次に驚いたのは、子ども達が今まで育ってくる過程でお世話になった人々、まずご両親、それにお爺ちゃんお婆ちゃん、 学校の先生方等に感謝の言葉を宣べていたことです。また、子ども達の発表を聞いていると、10歳になるまでに、一人ひとり、 いろんな苦労があったことが分かりました。未熟児で生まれてきた子、大きな怪我をした子、病気で入院した子など、ほとんどの 子ども達が色々なかたちで、親や周りの人たちに助けてもらった経験があり、その時お父さんお母さんが心から心配してくれたこと、また 優しく励ましてくれた事等に心を込めて感謝していました。そして、「私は、お父さんお母さんの子供でよかった」と言うにいたっては、 お母さん方は感極まって泣き出してしまう有様です。また、周りのお母さん方までが、もらい泣きする場面もたくさん見られました。

そして次にそれぞれが自分達の将来の夢を語り始めます。医者になりたい、弁護士になりたい、スポーツ選手になりたい、先生に なりたい、保母さんになりたい、ケーキ屋さんになりたい、おすし屋さんになりたい云々と、真剣に話す子供たちの輝く瞳を見ていると、 みんなの希望通り、すべての夢が叶うのではないかと思えました。

会場の体育館は広くてひんやりしていましたが、子ども達が将来の夢を発表する元気な声を聞いているうちに、心が温かくなり、 しばし寒さを忘れられました。

子ども達は発表が終わると緊張していた顔がほころんで、ニコニコしながらお母さん方の横の席に帰ります。すると今度はお母さん 方が、子供たちに宛てた手紙を、温かい眼差しを持って、手渡していました。

子ども達の発表が終わってから、私が「自分の栄光のためではなく、人の役に立つために大きな夢を描き、目標に向かって あきらめないで、頑張って下さい。」とエールを送りました。その後校長先生が、夢をあきらめないで頑張って夢を達成した現在の養護の 先生のお話をされました。子供たちも身近な先生の頑張りに感心して聞いていました。

私は自分が講演したことよりも、子ども達が回りの人たちに感謝し、夢を発表する姿に感動し、この様な素晴らしい式に参加できた ことを感謝しながら、すがすがしい気持ちで学校を後にしました。

あなたの天幕の場所を広げ、あなたの住まいの幕を惜しみなく張り伸ばし、綱を強くし、鉄の杭を 強固にせよ。イザヤ54:2

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