070128
誠実に生きる
思いもよらぬ不二家のずさんな商品管理の実態が明るみに出て驚きました。鹿児島にも数年前不二家の1号店がオープンし、私たちも 時々利用していました。先月のクリスマスケーキもそこに注文して家族でいただきました。鹿児島にも根強い不二家ファンがいて、 福岡まで商品を買いに行かれる人々も結構おられるということでした。それなのに今回の件ですべての信用が失われてしまいました。
私は以前サービス業に従事していましたが、そこで営業マンとして働くうちに学んだことは、営業マンとしての能力以上に、その人が 掲げている看板の大きさが重要だと言うことでした。つまり私がどこの企業の社員で、どこの商品を扱っているのかが買い手にとっては より大きな意味を持つということです。そして、その看板というのはそこの企業イメージであり、それは長年積み重ね、造り上げてきた 信用に基づくものなのです。
信用を築き上げることは長年の誠実な努力が必要です。しかし、信用を失うのは一瞬のうちに起こります。不二家も初代から誠実に こつこつ築き上げ、2代目の時には売れ残ったシュークリーム(当時は高級品)を全社員の前で、廃棄処分にして商品管理の徹底を 教えてきたと言います。そのようにして作り上げて来た信用による不二家の看板を、その後の社員が自分の実力と錯覚してしまい、 その上にあぐらをかいて、自分の利益のみを追求するようになった結果が、築き上げた信用が音を立てて崩れ落ちていく一因になった のではないかと思います。
私自身が営業マンとして働くうちに教えられたことは、自分の企業や自分の利益だけを追求し始めると、消費者が見えなくなり、 社会性を失い、ひいては信用を失って破綻の憂き目に会ってしまうということでした。
不二家にはもう一度、先代のご苦労を思い起こしつつ、誠実に信頼回復に励んでいただきたいと思います。また、一刻も早く笑顔の ペコちゃん人形とたくさんのお客さんを不二家の店頭で見られることを願いたいと思います。
また、今日は給食費の不払いが昨年1年で、22億円に上ることがマスコミで報道されていました。そして、その不払い問題の根底に あるのは規範意識のなさだと指摘されていました。つまり払う能力があるのに払わない保護者が随分おられると言うことでした。
給食費分を儲かることより、自分の信用を落としていることが、もっと重大であり、またその行為が自分の子供の教育にも悪影響を 及ぼし、やがてはそれらの行ないの結果が自分に返ってくることに気付いて欲しいと思います。
騙し取ったパンは美味い。しかし、後にはその口は砂利でいっぱいになる。 箴言20:17
勤勉な人の計画は利益をもたらし、すべてあわてる者は欠損を招くだけだ。偽りの舌を持って財宝を 得る者は、吹き払われる息のようで、死を求める者だ。箴言21:5〜6
ばらまいても、なお富む人があり、正当な支払いを惜しんでも、かえって乏しくなる者がある。 おおらかな人は肥え、人を潤す者は自分も潤される。箴言11:24〜25
神様は「私たちが量るはかりで私たちにも量り返される。」と言われます。誠実に神に仕え、人にも仕えて行きたいと思います。